皆さん、こんにちは。大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの
岩佐孝彦@税理士です。
先週土曜日に日本生命・神戸支社にてセミナー講師を務めました。
演題は「こんはずじゃなかった!? 失敗事例から学ぶ 相続の落とし穴」。
約50名の参加を頂きました。
「年末年始に家族で、わが家の相続を考えるヒントを教えます」
という副題で、2時間のセミナーと個別相談会1時間の対応をさせて頂きました。
実際の失敗事例10コの解説をしていきました。
まず最初にお話ししたトラブル事例は「空き家の温床! 実家の相続の落とし穴」。
近年、相続における空き家の存在が社会的問題となっています。
80~90代の親から50~60代の子供への「老老相続」の中で、50代になれば6割以上
が住宅をすでに所有しているといわれます。つまり、親から実家の相続を受けるとき
はすでに持家があるという人が大半を占めます。
よって、実家を相続して、そのまま住む人はいません。
そんな社会的背景の中、国は相続による新たな空き家を抑制する目的で、新たな税制を
創設しました。それは【空き家の譲渡所得の3000万円控除】です。
対象期間は【平成28年4月1日~平成31年12月31日】までの譲渡です。
具体的には、相続が発生してから3年を経過する日の属する年の12月31日までに
相続した空き家or 家屋取り壊し後の土地を譲渡した場合、譲渡所得から3000万円
を特別に控除できるという制度です。
優遇税制を活用し、実家の出口対策を考えて下さいね。
神戸の皆さん、ありがとうございました!