こんにちは、大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの岩佐孝彦です。
今日の一冊はコチラ!
『すべての疲労は脳が原因』梶本修身(集英社新書0 829I)
大阪市立大学医学部教授の梶本先生の脳科学の見地から疲労を
解説されたベストセラー。
目からウロコの内容ばかりでしたが、個人的には仕事の後のスポーツジム通い
があまり疲労回復効果なしとの記載が腑に落ちませんでした。(笑)
週2回はスポーツジムに通っていますが、この時間がなければ私は仕事で突っ走る
ことはできません。(笑)
それでは本日の赤ペンチェックを見てみましょう。
▼ 仕事も自動車の運転も、「飽きた」と感じる前に早めに休息をとると、
「閾値」は低めの状態でキープされ、脳全体のパフォーマンスの低下を
未然に防ぐことが可能だといえるのです。
▼ もっとも疲れているのは自律神経
▼疲労が蓄積すると視野が狭くなる。
自動車の運転では本来、周辺注意力視野を広くするべきです。
長時間の運転や睡眠不足による脳疲労から周辺注意力視野が狭くなると、
注意力を前方にフォーカスしようとします。
その結果、正面ばかりに注意を向けることになり、事故を起こす危険度が
高くなります。
▼眼精疲労の原因は自律神経にある
▼終業後のスポーツクラブ、土日の早朝ゴルフは危険
「仕事で疲れていても、運動して汗をかくとストレス発散になって疲れが
リセットされる」という意見をよく耳にしますが、仕事で脳に疲労が溜まって
いるところに、さらに運動で自律神経の疲労を溜めたら、疲れもストレスも
倍増します。
▼運動することでエンドルフィンやカンナビノイドなど、脳内麻薬と呼ばれる
物質が疲労感を隠すマスキング作用が働くからであり、「疲労感なき疲労」
「隠れ疲労」が蓄積するだけです。
▼マウスを使った実験では、丸1日眠らせないでいると、脳で代謝される糖質は
60%まで低下し、5日眠らせないでいると約40%にまで低下します。
そして5日間眠らせないでおいても、1日の睡眠で糖代謝のレベルが元通りになる
ことがわかっています。
健康な状態であれば日ごろはあまり意識をすることはありませんが、睡眠は驚く
ような疲労回復効果、パフォーマンス向上の力を秘めています。
避けたいのは、仕事や家事の多忙さなどによる慢性的な睡眠不足です。
日中の活動が多忙で緊張する時間が長いほど自律神経が疲弊し、また活性酸素が
多量に出て脳疲労が蓄積します。
▼疲労を引き起こす原因となるのは、活性酸素による酸化ストレスです。
イミダぺプチドには酸化ストレスを軽減する抗酸化作用があり、そのことが疲労
を軽減する効果をもたらすことが明らかになりました。
▼イミダペプチドは細胞の酸化と損傷を抑える
▼確実なエビデンスを得るために3つの側面から検証
①作業効率(パフォーマンス)の低下が抑えられるか
②疲労感が軽減されるか
③細胞の損傷と酸化を抑えることができるか
▼酒の飲み過ぎは活性酸素が発生するもと
▼アルコールは人体にとって有害であるため、肝臓では2種類の代謝酵素の働き
により、速やかに水と二酸化炭素に分解されて無毒化されます。
その代謝のプロセスで活性酸素が生じるのです。
飲めば飲むほど活性酸素は多く発生し、細胞の酸化と損傷を進めることになります。
▼複数のことを同時に考えて行動する脳の力
▼ワーキングメモリを鍛えて認知機能の衰えを抑制する
▼効果的な「記憶のタグつけ」のコツは感動すること
今日も社長業を楽しみましょう。