こんにちは、大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの岩佐孝彦です。
今日の一冊はこちら。
『45歳から5億円を稼ぐ勉強法』植田統(阪急コミュニケーションズ)
それでは本日の赤ペンチェックを見てみましょう。
▼「45歳から5億円を稼ぐ勉強法」とは何か。
まず、5億円を稼げるかを考えてみると、それは2000万円×25年だ。
つまり、45歳から70歳まで、バリバリの現役を続けて、毎年2000万円
稼ぎ続ければ到達可能な数字だ。
決して不可能な数字ではない。
▼「45歳」は、どういう意味を持っているか。
45歳は、人生90年時代のちょうど真ん中。
22歳で会社に入り、65歳で退職するとすれば、会社人生の真ん中でもある。
重要なターニングポイントだ。
そういう重要な時期だからこそ、45歳で人生戦略を練り直す必要がある。
▼会社に入ったら、その瞬間から選別が開始されている。
その結果が明らかになってくるのが、同期から部長が誕生する45歳ごろ
なのである。
ここで部長になれないのなら、将来執行役員や取締役に昇進することなど
あり得ない。部長になれなければ、会社で紹介してくれる再就職先もあま
りいいところは回ってこない。
こうして、日本の会社に勤めているサラリーマンにとって、45歳が会社人
生のターニングポイントになる。
私がいたような外資系の世界だと、事態はもっと深刻だ。
45歳を境に失業し、独立コンサルタントの道を歩む人が増えてくるのである。
▼45歳から昇進できれば、年収は上がっていき、そのうち2000万円に到達する。
45歳でその勝負に負けると、逆に年収がドンと下がる。
55歳を超えてくると、役職定年になる会社も多く、年収がいきなり3割、4割と
下がってしまう。
これがターニングポイントの現実だ。
▼ターニングポイントを迎えた人は、もう一度、自分のキャリアを一から作り直す
気概で仕事に臨んでいかないと、豊かな老後の世界は開けてこない。
70歳まで現役を続け、5億円を稼ぐなど夢のまた夢になってしまう。
▼45歳になり、同期から部長が出てくると、差が歴然としてくる。
会社にある部長のポストは限られているから、部長の椅子に座れる人は一握り。
部長になった人は、将来の役員の椅子も見えてくる。
仮に役員になれなくとも、子会社の役員の椅子なら確実だ。
しかし、課長、次長止まりの人はそうはいかない。子会社に転籍し、年下だが
本社では部長まで昇進した役員に仕えるか、窓際族となり、日がな一日新聞を
読んで過ごすか、取引先に転籍して頑張ってみるかの選択を迫られる。
▼細切れ時間に集中する
この10分間にいかに集中するかが勉強の成果を上げるための勝負である。
そのためには、どうしたら集中できるか、自分でパターンを作ってしまう
とよい。
勉強に入る前に運動をしたほうがいいという人がいれば、体を動かせばいい。
音楽を聞きながらの方が集中できるという人なら、好きな音楽をかけて集中
すればいい。
▼私の場合、司法試験前はこんな勉強法をとっていた。
ウィークデイは、朝家を出て、早めにオフィスの近くに行き、スターバックス
に入る。そこで1時間ほど勉強する。
▼朝1時間を活用する
細切れ勉強法の一番の時間の供給源が、朝の1時間である。
▼頭がリフレッシュしている。
▼自分が早起きしさえすれば、いつでも時間を取ることができる。
▼たぶん、この朝の1時間が作れない人は、根気のいる勉強を続けることが
難しい。
なぜなら、夜1時間作ろうと思っても、仕事が終わらなかったり、外せない
飲み会が入ったりして、常時1時間を捻出することができないからだ。
▼それから1時間が勉強タイムだ。原稿を書かなければならないときは、
パソコンをスタートアップして、すぐに打ち始める。
これは集中するのに一番簡単だ。手を動かさなければならないし、文章を
自分の頭からひねり出さなければならないから、他のことを考えている暇
はなし。スッと集中できる。
▼そもそも、45歳になった人が、1日に5時間も6時間も集中して勉強すること
など、できるはずがない。絶対に集中力が続かない。
▼2日続けて飲みに行かない
2日続けて飲みに行ってはダメだ。誘われても断る、強い意志を持とう。
これは飲みに誘われたときだけではない。遊びも同じだ。
勉強を始めたら、一番長い時間を投入できるのは土日である。
2日続けて遊びに行ってしまっては、一番大事な勉強ができなくなる。
「1日に2時間以上勉強しない」と言ったが、これは平日の話。
土日ぐらいは、1日に4、5時間ぐらい頑張って勉強しないと、同じ資格
を目指している学生に太刀打ちできない。
▼無駄な時間をそぎ落とす
漠然とやっている仕事、アウトプットの出ない仕事なら、早めに切り上げ、
アウトプットの出る仕事に集中したほうがよい。
特に何か成果につながったと胸を張って言えない時間は、ほとんどが無駄
な時間である。これを徹底的にそぎ落とせば、勉強の時間が1,2時間は生ま
れてくる。
▼土日はもっと無駄な時間のオンパレードだ。朝9時、10時まで寝ている。
起きてからもボーっとしていて、午前中が終わる。
昼食を食べて、テレビを見ていると、もう夕方。ようやく、夜になって
勉強する気になるが、どうも気乗りしない。
これでは、貴重な土日が全く無駄になる。
こうならないために、生活のリズムを極力守ることが大切だ。
今日も社長業を楽しみましょう。