こんにちは、大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの岩佐孝彦です。
今日の一冊はコチラ。
『なぜ、一流の人は「集中力」が1日中続くのか? カリスマ外科医が教える脳と心の使い方』
南雲 吉則(KADOKAWA)
60歳なのに、30代に見えるという何ともうらやましい限りのドクター先生の著書です。
ただ若々しさをいつまでも保つために、相当厳しく、ストイックに自己管理をされて
いらっしゃることがよくわかりました。
私のような弱い人間にはとてもマネできませんが、爪の垢でも煎じて飲ませて頂きたい
と感じました。40代半ばになると、若い時のように無理が利かなくなっていますから…(汗)
それでは本日の赤ペンチェックを見てみましょう。
▼日頃の疑問を整理し哲学することを人生と呼ぶならば、私の人生は朝の3時に始まり、
9時の始業まで続く。なんと毎日6時間、1日の4分の1の時間を、放たれた精神世界に
遊ぶことができるのである。これを「人生のボーナス」と呼んでいる。
すなわち朝の9時から夕方の6時までの9時間は、医師としての診療時間。
夕方6時から9時までの3時間は、各方面の識者と楽しく語らう夕食会。
夜9時から夜中の3時までの6時間は、睡眠。そして夜中の3時から朝の9時までの6時間に
本を執筆し、講演会の準備をし、講演会の準備をし、事業を計画し、そして勉学をするのである。
▼中高一貫進学校に通っていたものの人生の目的に巡り合えず、ビリに近い成績だった
高校2年生の2学期。医師になろうと一念発起して、トップクラスに駆け上がり、現役で
第1志望の医科大学に合格できたのも「集中力」。
学年でビリの成績ながら医師国家試験に一発合格できたのも、直前の「集中力」。
バスト専門の新たな医療を企画し、わずか2週間で1冊の本を書き上げたのも「集中力」。
開業医でありながら、大学勤務医に負けないほどの多くの論文を書き、医学界に確固たる
地位を確立したのも「集中力」。
巨額の負債を抱えた父のクリニックを立て直し、全国5か所に乳房専門クリニックを持つ
ことができたのも「集中力」。
さらに全国飛び回っての診療に忙殺されずに、数々のベストセラーを連発できたのも
「集中力」のおかげである。
「集中力があれば何でもできるか?」という質問の答えは、迷うことなくYESである。
ではどんな条件下でも集中力を発揮できるかというと、答えはNOである。
「本の神様」が舞い降りて、原稿執筆に集中しているとき、たった1個の握り飯を食べた
だけで、神様はどこかに行ってしまう。
また、前の晩に「悪い酒」や「狂った食材」を口にしただけで、朝の目覚めは体が泥の
ようにだるく、全身が熱っぽくなる。
さらに「さもしい人間」と関わっただけで、心は荒波に揉まれる船のごとく揺れ動くのである。
このような状態では、どんなに自分を鼓舞しても集中力は湧いてこない。
▼ノンレム睡眠3時間とレム睡眠3時間、合わせて6時間。これが健康的な睡眠時間です。
理想的な睡眠時間は「夜10時から夜中の2時まで」、これを「睡眠のゴールデンタイム」と
呼びます。
▼深夜12時前後の深い「ノンレム睡眠」が若さとやる気をみなぎらせて、集中力を維持する。
▼よく、「食後3時間以内に寝てはいけない」といわれますが、この理由が、「食べてすぐ
寝ると太るから」だというのですから笑ってしまいます。
つまり寝た方が消化・呼吸が良くなることを認めているではないですか。
それなら、腹八分目でも、私の勧める「一日一食」でも十分栄養が摂れることの証明になります。
夕食を摂ったらすぐに布団の中に入ってください。
もしどうしてもその日のうちに終えなければならない仕事があれば、夕食を摂らずに仕事を
終えてください。
夕食を摂ってから、眠い目をこすりながら、コーヒーやタバコで目を覚まして、残業しても
集中することはできません。
▼人間は昼間働いて夜休む「昼行性」の動物です。昼間は交感神経がオンになっていて
「お仕事モード」。日が暮れてくると今度は副交感神経がオンになって「お休みモード」。
これらに逆らって夜も仕事を続けると自律神経のリズムが崩れ、「自律神経失調症」になります。
これは重大な集中阻害因子です。夜でも血圧が上がって心臓はドキドキ、息はハアハア、
のどはカラカラ、心はイライラして、不眠になります。朝起きても今度は血圧が下がって、
テンションは上がらずボーッとして集中できません。
▼人間にとって最低限必要な睡眠時間は3時間と言われています。ナポレオンもわずか
3時間のショートスリーパーで、ヨーロッパを制覇したのです。短い睡眠でも脳が十分に
休んでいればいいのです。これはノンレム睡眠に相当しますね。悩み多き一般の人は、
それに記憶の仕訳をするためのレム睡眠3時間を足して6時間がちょうどいいでしょう。
夜10時に寝れば明け方の4時に起きることになります。そんなに早く起きて何をするのか?
と思う方も多いでしょう。
実はこの明け方の時間こそ、誰にも邪魔されず個人の仕事や勉強に集中できる「集中力の
ゴールデンタイム」なのです。
私の例をご紹介しましょう。
毎朝3時~4時にトイレに行きたくなって目が覚めます。
部屋を明るくして、トイレに行ったあとメールのチェックをします。部屋の明かりも
パソコンから発せられる「ブルーライト」も、脳の松果体を刺激して体内時計をリセット
する集中促進因子です。
メールチェックが終わったら、原稿の執筆か講演の準備を始めます。
▼日本でも昼寝を取り入れている会社もあるそうですが、15分以上の昼寝をすると、
体内時計が狂って夜は逆に不眠になってしまいます。集中力を必要とする人には昼寝は
お勧めしません。
ただどうしても眠気を抑えられないときがあります。そんなとき横になって寝てしまうと
完全なノンレム睡眠になって、起こされたとき頭がボーッとしてしまいます。そこで私は
横にならずに、机に突っ伏した姿勢で5分程度の睡眠をとります。
これなら体内時計に影響を与えることなく、脳を休ませることができます。
▼皆さんの多くは9時に出勤して、12時になったら昼休みをとります。たった3時間しか
仕事に集中していないのに、昼休みで集中力をとぎれさせて、午後は1時から6時ぐらいまで
延々5時間も続くのです。
しかも昼の12時にまだお腹が空いていなくても昼食を食べます。飢餓状態で、エネルギーの
補給が早急に必要だから昼食を摂るのではありません。ただ正午になったから食べるのです。
これ、栄養学的にも、医学的にもなんの根拠もないですよね。
▼昼食は重大な集中阻害因子です。昼食を食べて眠くなる人はお昼を抜きましょう。
▼大切な仕事に集中しなければならないときは食事を抜いてください。
▼また、口がさみしいときは、コンビニで売られているおつまみの中で柿の種以外のものを
おやつに摂ってください。
すなわちナッツ、豆、ビーフジャーキー、炒り子、さきいか、チーズです。つまり低糖質で、
タンパク質が豊富なおやつを用意できるのです。
▼昨日、食べすぎた人、お酒を飲んだ人は朝ごはんを抜いてください。
▼無理に朝食を食べない。前夜に暴飲暴食したら朝食抜きで十分。
▼「腹が減っては戦ができぬ」
皆さんはこの諺を誤解しています。戦場に行って飯を炊けば煙が上がって、敵に自分の居場所を
教えてしまいます。
「戦に行ったら飯は食えない。だから戦の前に腹ごしらえをして内臓脂肪を蓄えておきなさい」
という意味です。つまり仕事モードのときにはあえて食事を摂らずに内臓脂肪を燃焼する。
これが最高の集中促進因子です。
▼空腹の時こそ集中力が高まる。
▼コーヒー豆や緑茶に含まれる「カフェイン」もアルカロイドです。
朝、コーヒーやお茶を飲まないと目が覚めないという人は、すでにカフェイン依存症です。
こうした依存症の人は疲れや眠気をカフェインやニコチンで解決しようとします。
しかしその効果は一時的で、そのあとにはもっと大きな疲れや眠気がやってくるのです。
コーヒー業界は、コーヒーを4~6杯飲む人ほど子宮がんの発生率が25%、
前立せんがんの発生率が18%減少し、胆石、大腸がんの発生率も低くなる、といって
依存症を増やそうとしています。
しかし、このことは性ホルモンや胆汁の原料となるコレステロールの産生または
再吸収が阻害されている、ということの証明です。コレステロール値が減少すると
寿命が短くなることが判明していますので、鵜呑みにするのは危険でしょう。
▼今考えてみると、私は人生の大切な局面で、寝食を忘れて集中しました。
大学受験、医師国家試験、クリニックの開業など、寝食を忘れて集中した時に
人生が大きく開けることを実感しています。
今も毎日の診療があるうえに、講演の依頼や雑誌の取材が立て続けにあります。
そんなときに本の原稿締め切りが近づいてくると、不安になってきます。
▼腸内環境を整えれば消化吸収のみならず、免疫機能も向上できるのです。
腸の中は腸内細菌がお花畑のように発育しています。これを「腸内フローラ」といいます。
花畑を整えるためには、次の三つのことが必要です。
一つ目は「畑を耕す」。
具体的には「食べたらオナラが出る」イモやゴボウやレンコンのような根菜類をたくさん
摂ってください。
二つ目は「種を捲く」。
善玉菌をたくさん摂ってください。
「ご飯にかけられるものが善玉菌、かけられないものが悪玉菌」と覚えてください。
三つ目は「肥料を与える」。
善玉菌のえさとなるものを摂ってください。
冷蔵庫にはいつも「3パック100円」のものを入れておくことをおすすめします。
3パック100円とは「納豆」「もずく」「ヨーグルト」です。
納豆は発酵食品で完全栄養です。体が必要としている全ての栄養をバランス良く摂ることが
できます。
もずくはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で腸内環境を整え、フコイダンにはがんの
予防効果もあります。
ヨーグルトも発酵食品で完全栄養です。腸内環境を整えます。
今日も社長業を楽しみましょう。