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10年先の自分をつくる

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こんにちは、大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの岩佐孝彦です。

目先だけを追いかけるのではなく、視野を広げ、長期視点で物事を見る大切

さを最近感じます。私どもが今年より、神戸から大阪駅前にオフィスを移転

させたのも長期視点に基づくもの。具体的には、10年先を見据えての戦略

でした。そこで、今日の一冊はオリックスファンにとっては憎らしいほどの

強敵ソフトバンクの監督として昨年日本一に輝いた工藤公康氏の著書です。

 

『「10年先の自分」をつくる』工藤公康(中経出版)

 

それでは、本日の赤ペンチェックを見てみましょう。

 

▼正しい“変化”を積み上げている人だけが残る

 

▼1シーズンならだれでも活躍できる。

山本昌、谷繁、宮本慎也、山崎武司

平均在籍期間が10年弱の世界でトッププレイヤーとして活躍し続ける彼らは

異例の存在だ。

プロのスカウトから素質を認められて入団してくる選手たちですから、ケガ

や病気などのアクシデントがなければ1~2年の短期間活躍するのは可能。

 

 

▼引き出しを増やす時に気をつけるべきことは、即効性を求めない、結果だけ

に左右されない。そうはいっても、1年間継続してトレーニングすると、効果

が現れる。

 

 

▼プロに入ればうまくなる?

入団時にそう思う選手がいます。確かにアマチュア時代と比べものにならない

環境が用意されている。グラウンドも設備も、指導するコーチ、トレーナー、

若い時は寮に入れば食事まで、最高の環境が用意されている。野球に専念でき

る。しかし、用意されているのはあくまで環境であって、プロ野球選手として

のキャリアを積み上げるのは本人次第。

 

 

▼私は米留学から帰国後、野球に対する意識を練習から変えることから始めた。

自分はやらされているのではなく、自分からやっていると言い聞かせながら

練習に取り組んだ。

 

 

▼自分の甘さを知り、まだまだ本物じゃないということに気付かされた。

その危機意識が次につながる原動力になった。

 

 

▼「必死さ」を忘れてはいけない。プロ野球に入ってきただけで、プロだという

のは勘違い。そのことに、いつ気づけるか。早く気づけた私はとても幸運でした。

 

 

▼もしかしたら球界ナンバーワンになるんじゃないかと思えるボールを投げて

いた人が素質に甘えて自己鍛錬をサボっていたら、30歳近くで体が動かなくなり、

無理してケガをしてひっそりと辞めていく。本当の「プロ意識」に気付かず、

辞めていく後輩たちを数多く見送ってきました。

 

 

▼負け癖のついたチームは最もよくない組織。

負けに慣れてくると、すなわち負けが続くと、どうしても諦めが早くなる。

勝負への執着心が薄れ、言葉や行動にも現れてくる。こうなると、新入団の選手

も負け癖がつく。最初は「これでいいのかな?」と疑問を抱いていても、しばら

くすると「これでいいんだ」と妥協することになる。この連鎖が延々と続いてい

るのが、長く低迷を続けるチームです。人間の根っこには「楽をしたい」という

気持ちがある。現状を変えることはとてもパワーがいることですし、厳しいトレ

ーニングが必要になるから。

 

 

▼負けから学ぶこともある?

これは正しい。負けには必ず理由があり、そこから学ぶことは間違いなくある。

ただ、それはあくまで「勝ち」を追求してこそです。負け癖がついたチームに

とって、負けはいつもの負けにすぎない。だから、負けても学ぶことがあると

最初から逃げることは間違い。負け癖のあるチームや組織は「次もあるから大丈

夫」「こんなときもあるよ」とか失敗を慰める文化がある。それは失敗したら、

自分も慰めてもらえるという甘えた関係が欲しいから。

そうなってくると、負けること、失敗することに慣れてしまう。

 

 

▼プロに入団する新人選手は「淡い幻想」を持って入ってくる。

プロ野球に入る人たちは、たとえドラフト下位であっても、野球のエリート。

子供のころから「四番でエース」の人たち。スカウトからも「君だったら、頑

張れば先発ローテーションに入れる」「チームの柱になれる存在だ」と高い評

価ばかりを聞かされて入団してきます。学生時代や社会人時代に活躍し、自信

をもって入ってくる。俺はすごい選手で、プロで大活躍して、スター選手になる

のだと鼻高々です。ただプロの世界は甘くありません。

私も入団一年目、初めて先輩達と練習したときに「レベルが高くて、こんなと

ころ、やっていけねえ」と叫びたくなるほど、いきなり鼻を折られました。

 

 

▼仕事でお金を稼ぐということは、高い壁を乗り越えることであり、社会の厳し

さを知ること。

 

 

▼ただ少し気になることもあります。それは、志半ばでプロ野球を辞めた人が

話す「コーチにつぶされた」という声です。しかし、私は他人につぶされたので

はなく、自分でつぶれただけだと思う。自分自身で変われるかどうか?

 

 

▼これから10年、チームを育てる人になる!

 

▼「答え」を教える対症療法ではダメ。

自分で見極め、考える訓練をさせられるか。

 

▼伸びる人、長く結果を残し続ける人は、「新しい挑戦」を好む人たち。

 

▼およそ9歳までに人間の体質は決まり、15歳までに運動神経が一番伸びる。

子供の身体能力が伸びる時期を大切にしてやりたい。野球がうまくなるためには、

野球をすることだけでは十分ではありません。動体視力を強化したり、足を速く

することも、野球をするためには大切な要素であり、それを強化するためのトレ

ーニングも当然、重要視するべき。野球だけやり続けても、応用力はつかない。

 

▼失敗の3要素 ~ 私が一番やってはいけないこと

①慢心 ②思い込み ③情報不足

 

 

▼いい成績の翌年ほど不安だった。

人は1年経てば、変わります。プロ野球選手であれば、武器である身体が1年分、

年を取ります。1年投げ続けた疲労もあり、心身ともに疲れを取り除かなければ、

支障が出る。たとえ20勝挙げて成功したとしても、今年と同じトレーニングでは

ダメなのです。

 

 

▼スポーツに限らず、どの分野でも同じことだと思いますが、真のプロフェッシ

ョナルであれば、次の年は一段と自分の力をレベルアップさせる必要性を痛感し

ている。いざ、翌年のシーズンが始まり、ライバルに打ち込まれ、勝てなくなっ

た段階で悩んでも、もう遅い。そのシーズン中には挽回できないでしょう。

 

 

▼私は、最優秀防御率、最多勝、リーグMVP、日本シリーズMVPという「いい

成績」を残せた時ほど不安になっていました。「今年抑えられた球のままでは

来年打たれるかもしれない」「今年と同じ配球だと研究されているから読まれる

かもしれない」と。だから「MVPになったからパーティーを開きましょう」とい

うお誘いを受けても、断り続けました。いい成績で浮かれているようでは、先が

見えるからです。

 

 

▼人との出会いをどれだけ活かせるか。いつも転機には人がいた。

 

上記の中で「いい成績の翌年ほど不安だった」という記述が個人的には

恐ろしい? 今シーズンのソフトバンクも強そうです…(汗)

業績が良い時ほど、浮かれることなく、手綱を締めないといけないという

ことなんですね。自戒の念を込めて、今日も社長業を楽しみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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