これは【雇用創造革命】か?
こんにちは、神戸の税理士の岩佐です。
今夜は大阪太閤園にて開催された、NPO法人「環境と福祉に貢献する会」
の発会式と躍進の集いに監事として出席。
大阪府の副知事、府議会議員、枚方市長をはじめ総勢125名の参加があり、
盛大に行われました。
これは、弊社クライアントの㈱アスク(枚方市)が開発を進める
卓上型電線被覆剥離機「電線マン」を使用し、障害者就労支援施設
で作業する障害者らの工賃を向上させることを目的とした社会貢献活動。
「電線マン」を使えば、障害者の方でも、細径のハーネス線の被覆も
簡単に剥離できるようになりました。
このマシンがこの活動の原動力になっています。
全国の障害者の平均賃金の実態は大変厳しいものがあります。
平日フルに働いても、わずか月額13千円。大阪府に至っては月額9千円…
こうした現状を打破し、障害者の雇用創造のみならず、賃金向上を実現
しようとする本取組みには感銘しました。
会の中で実際に障害者の方が「電線マン」を使って、銅線の剥離作業
をするデモンストレーションが行われました。
多数の大手新聞社を初めとするメディア関係者が記事用の写真撮影を
されていました。多くのマスメディアで今後取り上げられることでしょう。
私が大変感銘したのは、作業をしておられるときの障害者の方々の表情。
皆さん大変生き生きとされておられ、「この仕事が面白くて仕方ない」
とおっしゃられる。
「働くことの意味って一体何なんだろう?」
私も社会人になって20年になりますが、久しぶりに原点中の原点に戻った
気がしました。
株式会社アイエスエフネットの渡邉幸義社長の著書『雇用創造革命』(ダイ
ヤモンド社)にはこんな記述があります。
「既存の仕事に合わせて人を雇うのではなく、
人に合わせて雇用を創る時代だ。
障害者だけでなく、ひきこもり経験者やDV被害者、性同一性障害も
社員みんなで受け入れよう。会社は家族、社長は親なのだから。」
私には到底足元にも及ばない、渡邉社長の崇高な理念には頭が下がります。
そして、「環境と福祉に貢献する会」の取組みもまさに
【雇用創造革命】と相通ずるものがあります。
これからの時代、企業は収益オンリーではなく、収益性と社会貢献性の
両立を追求していかねばならないと言われます。
しかし実際は、言うは易し行うは難し。
収益性を追求すれば社会貢献性に反してしまったり、
逆に社会貢献性を謳いすぎると収益性がついてこない。
こうした現象はビジネスの現場では起こりがちです。
そんな中で今回、行政・企業・地域の社会貢献活動のネットワークの
パワーを拝受させて頂き、大変勉強になりました。
この活動の生命線は「銅線の確保」。
大阪府電気工事組合も全面協力して頂いているようですが、
一人でも多くの障害者に働くことの意義を感じて頂くには、
まだまだ供給量が不足しています。
皆様の中でも廃材の電線をお持ちの方がいらっしゃれば、
是非ともこの「雇用創造革命」にご協力のほどよろしくお願いします。
やはり経営者は「雇用はすべてを救う」ということを肝に銘じておく
必要があります。
今日も【社長業】を楽しみましょう!