こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦＠税理士です。
昨日オープン！
ドン・キホーテ高知店が開店へ。
売場面積3,726平方メートル。
食品や日用品など約5万点。
アルバイト150名の人員配置。
駐車場255台。
とてつもない大型店が
高知県に出店するのです。
「俺（私）は高知県民じゃない。
別にどうでもいい話だよ。」
なあんて言わないで下さい。
経営戦略の研究として、
大いに役立つ情報ですよ。
ドン・キホーテは今回、
「日本全国47都道府県
全ての出店」
を達成し、全国制覇したのです。
ドンキ創業者の安田隆夫氏は、
快進撃の理由をこう語ります。
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「これをやられたらかなわんな」
と競合が思うことを
徹底的に考え、実行すること。
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小売業では建築費高騰の影響で、
新規出店のスピードが鈍っています。
医療の業界でも建築費高騰により、
建て替えが困難な
老朽病院の閉院リスクが高まる。
政府は福祉医療機構（ＷＡＭ）による
「病院建設向けローンの返済期間
⇒ 最長30年から39年へ」
と延長し、月額返済負担を圧縮へ。
そんな救済措置を今年度より実行し、
建て替えを後押しする方針です。
このような経営環境の中で、
敢えて新規出店を推し進め、
全国制覇を果たす。
セブン・イオンに並ぶ
３強時代をより強固にすべく、
ブランディングを図っています。
ドンキの快進撃として競合が、
「これをやられたらかなわんな」
と思うような
経営戦略はこれにとどまらない？？
昨年話題になったのは、
【22歳息子の取締役選任】
です。
中小企業ならよくある話ですが、、、
東証プライム上場企業のドンキの
持株会社であるＰＰＩＨの
役員として
22歳の若者を抜擢する
人事を断行へ。
昨年8月のドンキ決算説明会のこと、
創業者の安田隆夫氏（75歳）は、
こう言いました。
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この場で皆さんに
ご紹介させて頂きたい人物がおります。
息子の安田裕作でございます。
彼はまだ22歳の若輩者ですが、
今年の年明けから、
私のカバン持ちとして、
今はほぼ24時間行動を
共にしています。
私はこの安田裕作に将来的に
当社の大株主である
安田創業家当主の地位を譲り、
また当社の取締役候補として
推挙いたす所存でございます。
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非上場のオーナー企業なら
いざ知らず、
上場企業が
身内に甘い人事をするのか？？
そんな周囲の声を制するがごとく、
人事の狙いを
同社はこう説明しました。
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当社はこれから
新規顧客の獲得において、
10代・20代の50％を
顧客にするという、
野心的な目標を持っております。
こういう観点から、
今後ＰＰＩＨの事業には、
若い感性が
ぜひとも必要と考えています。
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ドンキには、
【顧客親和性】
という鉄則があります。
店づくりには、
想定顧客に最も近い店員が
関わるべきだという考え方です。
ドンキの顧客層は
小売業の中でも特に若い。
【マーケティング戦略×事業承継】
のシナジーを追求する。
これは確かに競合が、
「これをされたらかなわんな」
と思うことですね。
古典的名著として、
『競争の戦略』
（マイケル・ポーター著）
は経営者が読むべきでしょう。
同業他社との差別化をどう図るか？
競合の動向を見極め、
【勝てる戦略】
を立案し、収益力を高める。
星野佳路氏率いる星野リゾートの
経営戦略の根底には、
マイケル・ポーターによる
同書が参考にされているとか。
今日も社長業を楽しみましょう。
