こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦＠税理士です。
「下請けの社長では
終わりたくない」
「自社で価格を決めたい」
約55年前のこと。
社員数5人。年商500万円。
そんな東大阪の一人の
中小零細の経営者が立ち上がる。
その名は、大山健太郎氏。
まずは漁業用ブイを自社開発。
その後、農業用品がヒット。
拠点を大阪から仙台へ。
今や、売上7,500億円。
経常利益45億円。社員数6,000人。
ガリバー企業として成長発展へ。
大山健太郎氏は60年間の
ご自身の経営者人生を振り返り、
▼プロダクトアウト
とにかく良い品を作れば、
勝手に売れるという発想
↓
▼マーケットイン
市場ニーズを把握して、
製品を開発する
↓
▼ユーザーイン
消費者も気づかぬ潜在ニーズを
見つけ出し、
独自性の商品を開発する
という過程で企業を成長させてきた。
そうおっしゃっておられます。
下請では明日はない。
ただマーケットインの発想では
不十分である。
ユーザーインまで進化させるべし。
御年79歳。
米国から帰国後、仙台から東京入り、
先日の船井総研の経営戦略研究会
全国大会での講演は素晴らしかった。
講演終了後約5,000人の聴衆の
スタンディングオベーション。
アイリスオーヤマが上場していたら、
是非とも株式購入したいですが、、、
非上場のため残念です。
講演の中でも大山氏は
こうおっしゃっておられました。
▼うちは上場できないのではなく、
敢えて上場しない。
▼利益の3割も株主に還元しないと
いけない上場の構図は、
自分の経営哲学に合わない。
▼株主は汗水流して働いている
訳ではなく、口ばかり出す。
▼会社の業績を支えるのは社員であり、
汗水流して働くのは社員である。
▼社員を大切に思うからこそ、
上場はしないと決めている。
▼上場すれば、短期志向で
目先の利益を追求しなければならない。
▼非上場であれば、長期視点で
設備稼働率70%の経営ができ、
市場変動の時に一気に量産でき、
ピンチを必ずチャンスにできる。
水不足の現状でも、、、
ミネラルウォーターの富士山工場が
現在フル稼働。
米不足の現状でも、、、
パックご飯を現在販売促進中。
まさに今の市場変動にしっかり
グリップを握っておられる。
素晴らしい経営です。
現在アイリスの社長は、
大山健太郎氏の長男の晃弘氏。
事業承継もお見事です。
二代目社長はロボット市場で
1,000億円の売上を目標としているとか。
人手不足を見据え、
ユーザーイン発想で、
清掃や配膳のロボット開発へ。
確かにＡＩ活用したＤＸは、
全国の中小企業に急務でしょう。
人間でなくても、
ＡＩでできる領域はＤＸへ。
そうして労働生産性を
向上させるのは緊急を要する。
単なる作業はＡＩに任せる。
脳みそに汗をかく仕事だけに
社員はフォーカスする。
アイリスでも毎週月曜日、
「あなたの奥さんは
本当にそれを買いますか？」
と社員と厳しく問いかける。
そんな新商品開発プレゼン会議を
毎週ガンガン実施されています。
これは人間しかできないこと！
ＤＸでは絶対に対応できません。
設備機械を導入したりＤＸ化を図り、
生産性を向上させたいなら、
下記の助成金＆補助金がおススメ！
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⇒ 申請締切11月29日まで
⇒ 国の予算到達次第、
申請打ち切り予定
⇒ 例年前倒しで打ち切り
⇒ 実質先着順なので注意！
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⇒ 10月に最賃全国一斉50円ＵＰ
⇒ 先手必勝で9月中に
賃上げできればチャンス！
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⇒ 先日公募が終了
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年商7,500億円の非上場の
79歳の経営者は、
講演最後にこう述べられました。
「〇〇大学卒とかで、
人間の能力は測れない。
私は高校しか出ていないけれど、
経営者は大学を出て終わりじゃない。
経営を通じて、
いかに人間力を磨けていけるか？
そうして人間的魅力を磨かないと、
社員はトップについてきません。
年商100億円ぐらいまでは、
トップが先頭に立って、
走らないとダメでしょう。」
これぞ、筋金入りの本物の名経営者！
ライブで聴講できて幸甚でした。
闘魂注入に感謝！
