こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦＠税理士です。
ニデック（旧日本電産）の次期社長が
先日発表されました。
カリスマ創業者の永守重信氏の
後継者として白羽の矢が立ったのは、
岸田光哉氏。
過去3度の失敗。
4度目は無いのか？
永守氏は岸田氏の何を評価したのか？
日経ビジネスの取材に対し、
「後継者の要件」
として、
永守氏は以下を重視したと
回答されました。
▼業績を伸ばす
▼株価を上げる
▼永守イズムを理解している
▼社員の中に入って一緒に仕事する
▼仕事が好きで明るい
etc.
このように、
論理的で人柄も良いという点で
バランス感覚が優れている。
もう首をすげ替えることはしないと
永守氏は断言されました。
ニデックの後継者問題は、
“永守リスク”
とも揶揄されてきました。
四度目の正直なるか？
今後の岸田氏の経営手腕に注目です。
トップが長期視点で
経営のかじ取りを行う。
これは意外に難しいと言えます。
ともすれば、
目前の売上や利益確保に奔走しがち。
10年・20年先を見据えて、
「すぐに効果は出なくても、
お金と手間をかけて今これをやろう」
とは、なかなか考えられない。
しかしサラリーマン社長ならいざ知らず、
オーナー社長は長期視点で
経営を俯瞰すべきでしょう。
トヨタ自動車総帥を
赤裸々に描いた書籍があります。
『豊田章男』
（東洋経済新報社）
著者の片山修氏によって、
「豊田章男は一体何者なのか？」
が克明に記載されています。
この中で、
豊田氏がディーラーの後継者達に
語った言葉が紹介されています。
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自分が生きている間に
名声を得たいと考える。
そんな人はたくさんいます。
皆さんには自分が死んだ後、
先代のおかげで今があると
言われる人を目指してほしい。
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良い会社になるための準備を
自分の代では当然やるべきですが、
自分の代では
花が開かないかもしれない。
それでも覚悟をもって進むべし、
という教えですね。
豊田章男氏の経営者としての
【長期視点】
には敬服の至りです。
長期視点での経営体制として、
【持株会社（ホールディングス）】
の設立に関するご相談が
増えております。
日本経営合理化協会に私（岩佐）が
昨年上梓した下記教材でも
講話しています。
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『最強のお金の危機対応術』
～ 想定外が起きても
社員と家族を絶対に守る～
(日本経営合理化協会）
岩佐孝彦：著
https://www.jmca.jp/prod/11916
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持株会社の形態として、
何が最適か？
これは個別事情によって
変わってきます。
▼株価は一体いくらなのか？
＊相続税法上の時価
＊法人税法上の時価
▼子供は幼少か？ 成人か？
▼豊かな同族経営を目指すのか？
▼資本と経営の分離を目指すのか？
▼上場も視野に入れているのか？
上記事情により、
最適解のカスタマイズ設計を
していくべきでしょう。
持株会社（ホールディングス）は、
【分社化による
企業グループの形成】
という経営戦略面の効果の他、
【株価対策】
に寄与します。
具体的には株価上昇分の
含み益の37％控除ＯＫ。
《例》
持株会社設立時の時価100の場合
⇒ 将来150へ上昇
⇒ 時価131.5（50×37％＝18.5控除）
⇒ 直接保有していた場合の150に
比べ株価上昇抑制ＯＫ
まさに税務戦略上においても、
【長期視点】
が内在されているのです。
日本経営合理化協会の二代目の
牟田太陽氏はこう言います。
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「太陽さんは上手く
継承をやりましたね」
などと最近言われるが、
決してそんなことはない。
成功したなどとは思っていない。
オーナー社長業は、
次代を育てて初めて成功と
言えるのではないか。
自分の代だけでは50点。
次代を育てて初めて及第点である。
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会社は一代で繁栄することもあれば、
一代で滅ぶこともある。
オーナー経営者としての
崇高な理念を感じさせます。
牟田理事長、
いつもありがとうございます！
今日も社長業を楽しみましょう。
