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【緊急告知】不確実な未来を語るな!

こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ

税理士法人トップ財務プロジェクト代表

岩佐孝彦@税理士です。

ビッグモーターの凋落が止まらない。

▼4店舗の閉鎖

▼8月は創業以来初めての全店舗赤字

▼金融庁の立ち入り検査

 

和泉新社長は、

「コンプライアンス最優先の

会社に変革する」

と全社員に宣言したとか。

 

危機的状況の時こそ!

トップの強いリーダーシップが

求められます。

 

私(岩佐)が心より尊敬する、

母校が生んだ名経営者がいます。

坂根正弘氏です。

5年前のこと。

日本経営合理化協会主催の

皇居前のパレスホテルで開催された

『3日間の全国経営者セミナー』

の講師として共に登壇しました。

 

そんな御縁もあって、

母校同窓会でサインを頂戴しました。

(下記ブログご参照下さい)

https://www.tfp-j.com/wordpress/index.php/archives/2180

コマツが800億円の赤字を

抱える状況下で、

“火中の栗を拾う”

を覚悟で社長に就任。

その2年後330億円の営業黒字へ。

見事なるV字回復を遂げました。

 

2009年には、

米ハーバードビジネスレビュー誌の

CEOのトップ100として、

日本人トップに選出。

そんな坂根正弘氏の名言があります。

 

▼リーダーにはビジョンを示すことも

求められる。

 

▼コスト削減を押し付けるだけでは、

誰もついてきてくれない。

 

▼コストは当然削る一方で、

成長への夢を語って初めて、

社員はモチベートされる。

 

▼再建の目途を区切るとすれば2年。

3年というのは長い。

 

▼1年では結果が出なくても、

丸2年で結果が出なければ、

会社全体が疲弊してしまう。

本当は3年くらい欲しいが、

3年は結構長い。

それだけの時間はなかなか待てない。

 

これらの名言がビッグモーターの

今後の再建には必要でしょう。

 

報道では9月に入り、

「1店舗あたり売上500万円増」

のノルマが課されたようですが、

 

社員は本当にモチベートされたのか??

 

和泉新社長は雇われ社長にすぎません。

ビッグモーターは、

ビッグアセット(持株会社)の子会社。

 

社長交代したとはいえ、

経営支配権は創業家(兼重ファミリー)

にあります。

 

和泉新社長の強いリーダーシップが

どこまで発揮されるか?

2年で業績回復を果たせるのか?

大いに注目です。

ビッグモーターやコマツを見て、

痛切に感じること。

それは経営者の一番の仕事は、

【会社の方向性を示す】

ことであるということでしょう。

 

ただ結構これがしんどい、、、

(汗)

なぜなら、ある種、

“不確実な未来”

を語る必要があるからです。

 

ただ未来のことは誰もわからない。

 

それでも、

5年後とか10年後、

会社や業界がどうなっているか、

将来ビジョンを語る必要があります。

 

しかし、

未来を確実に予測する

思考法はあります。

 

 

ピーター・ドラッカー氏は、

経営を論ずる際には、

「人口動態」

を極めて重視しました。

 

人口動態はほぼ確実に

読めるからです。

 

今20歳の人は、

40年経過すれば60歳へ。

 

今50歳の人は、

20年後には70歳へ。

 

したがって、

先進国より急速に進む

我が国の少子高齢化を背景に、

生産年齢人口の減少は、

ドラッカーの言葉を借りれば、

 

“すでに起こった未来”

 

なのです。

すでに起こった未来への対応は、

「DXによる労働生産性アップ」

しかありません。

 

▼人手不足

▼インボイス

▼電子帳簿保存法

 

このような

“すでに起こった未来”

に目を向ければ、

「やるか、やらないか?」

ではありません。

 

「いつやるか?」

に尽きるでしょう。

 

今までのやり方に工数を増やし、

対応を図るのか?

 

テクノロジーの力を活用し、

工数を削減し、対応を図るのか?

答えは一つですね。

 

あなたがもし、

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すでに起こった事象を観察すれば、

未来は確実に見えてきます。

しかし注意すべきは、

「何が起こりそうか」

を主観的に推測し、

行動してしまうこと。

 

かつてノーベル賞学者を複数集めて、

創設されたヘッジファンドは、

 

「私たちは世界のあらゆるリスクに

 賢明に処することができる」

 

と豪語したにも関わらず、破滅へ。

 

 

かつては天才ニュートンでさえ、

チューリップの投機で大損しています。

博識者でも未来は容易に予測できない。

だからこそ、

すでに起こった未来に目を向ける。

 

これが全ての経営者に要求される、

 “究極の環境変化対応の本質”

と言えるのではないでしょうか。 

 

タイムマネジメントの原則は、

 

「緊急性は低いけれども、

 重要性の高い領域(=第二領域)

 に意識して取り組む」

 

ことであると言われますが、

 

経理DXは第二領域というより、

 

「緊急性も重要性も高い

 (=第一領域)」

 

の様相を呈しています。

 

もう待ったなし。

今やるしかありません。

 

今日も社長業を楽しみましょう。

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