こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
本日は大変なことになりました。
▼伊藤雅敏氏
(イトーヨーカドー創業者)
▼大江健三郎氏
(ノーベル文学賞受賞)
▼扇千景氏
(初代国土交通相)
経済・文学・政治の
各界の重鎮3名の訃報です。
同日に発表されました。
経営者目線で考えると、
「日本の流通業界の第一人者」
でいらっしゃった伊藤氏に
思いを馳せる方が多いでしょう。
伊藤雅敏氏は、
「商売&経営の厳しさ」
を説いておられました。
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借りた金は返すもの。
取引先への支払いは
きちんとするもの。
社員の給料は毎月払うもの。
そう考えたら、
経営とはそんな生易しいものでは
ないことがわかるだろう。
いま商売をなさっている
皆さんの多くは、
お客様が来るものだと
思い込んでいます。
けれども、お客様は本来、
来て下さらないものなのです。
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こんな言葉にふれると、
日業業務に流され、
忘れかけていた初心に
経営者として戻れる気がします。
助成金&補助金と言えば、
“もらえるものは
もらっておこう”
的なニュアンスで解釈する。
そんな経営者が
多いかもしれません。
しかし、大きな誤解です。
伊藤流の商売&経営の厳しさを
再度思い起こさねばなりません。
100兆円を超える、
「史上最大規模の経済対策」
によりバラマキへ。
しかし、2023年度は、
曲がり角に来ています。
給付金系は消滅へ。
国税職員が詐欺で
逮捕されていましたが、
持続化給付金は過去の施策。
雇用調整助成金も
コロナ特例は今年度で終了。
新年度から通常の運用へ。
雇調金は従業員から見れば、
「仕事を休んでいても、
給料はもらえる」
という有難い制度でしたし、
経営者から見ても、
「経営の最大固定費である
人件費に対し、
会社都合で仕事を休ませても、
国が補填してくれる」
という有難い制度でした。
ただ有難い(=有るのが難しい)
のが本質論です。
このように弱者救済の
色合いが大きい経済対策は、
もはや過去の話なのです。
守りに入るのではなく、
攻めている中小企業を支援へ。
これが助成金&補助金の
基本主旨です。
つまり、
あくまで前向きな投資の
“一部補助”
“一部助成”
にすぎませんから、
支出の方が
絶対大きくなります。
補助金や助成金は支出額の
3分の2や、2分の1です。
補助金や助成金を活用する。
それには経営者としての
覚悟が必要なのです。
今日も社長業を楽しみましょう。