こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
オリックスに関して、
ビッグニュースがありました。
「いやいや、オリックスの話は
もういいよ。」
とお叱りを受けそうですが、、
(汗)
誤解なきよう、お願いします。
オリックス・バファローズ球団
の話ではありません。
オリックス本社のお話です。
『オリックス、DHC買収発表
3000億円
事業承継で最大級』
オリックスは先日、
化粧品通販や健康食品大手の
DHCを買収すると正式に発表。
DHC創業者の吉田会長から
株式の買取りへ。
吉田会長は株式の譲渡後に退任。
買収総額3000億円程度。
事業承継目的のM&Aでは、
過去最大規模とか。
プロ野球だけでなく、
本業も好調で勢いがあります。
DHCの前期決算は以下の通り。
▼売上 905億円
(前年対比微増)
▼営業利益166億円
(前年対比52%増)
売上の3年分以上の
買収価額は相当大きいです。
さらにDHCには近年、
ネガティブな報道あり。
創業者の吉田会長による
ヘイト発言。
SNSでは批判を受け、
一部顧客離れもあったとか。
オリックス、大丈夫??
ただオリックスは買収後、
勝算があるのでしょう。
事業再生したうえで、
企業価値を高める。
そんな自信があるはず。
実は過去にもオリックスは、
会計ソフト大手の
弥生を2014年に買収。
買収価額800億円。
その後2022年に
米投資ファンドKKRに対し、
2400億円で売却。
我々税理士業界も
日頃お世話になっている、
「弥生会計ソフト」
の会社を800億円で買い、
2400億円で売っている。
オリックスのM&Aの
手腕は凄いです。
会社を買って事業再生し、
企業価値を高める。
そのうえで買った値段の
3倍で売る。
とても商売上手です。
(拍手!)
M&A市場が活発化へ。
その背景には、
経営者の高齢化があります。
DHC創業者の吉田会長は、
御年81歳。
帝国データバンクによれば、
以下の通り。
▼経営者の平均年齢62歳。
▼経営者70歳以上の企業数
245万社(2025年)
▼後継者未決定65.1%。
そこで政府は、
【中小M&A税制】
を創設しました。
令和3年8月2日施行です。
この優遇税制により、
“買手企業を強力に支援”
しようとしているのです。
具体的には以下の通り。
▼買収金額の70%損金計上
▼5年間の据置期間
▼据置期間後に均等取崩し
(益金算入)
これは過去の常識を覆す
優遇税制です。
従来は買収金額は一切、
損金になりませんでした。
(全額資産計上)
ただ中小M&A税制により、
例えば、
買収金額1億円の場合、
こうなります。
▼初年度
損金計上額7000万円
(準備金繰入)
▼2~6年目
5年間据え置き
▼7~11年目
毎年1400万円ずつ
5年間均等取り崩し
(益金算入)
後継者が不在であれば、
「M&A= 会社売却」
は有効な出口戦略の一つ。
成長意欲の高い
経営者にとっても、
「M&A=会社買収」
は有効な経営戦略の一つ。
ゼロから事業を立ち上げるより、
買った方が成長スピードは速い。
優秀な経営者は、
この真実を知っています。
会社を売りたい。
会社を買いたい。
どちらの経営者にも、
『事業承継型M&A』
のチャンス到来へ。
中小M&A税制の適用期限は、
【令和6年3月31日】
です。
M&Aの規模の上限は、
10億円です。
前述のオリックスの事例では、
適用されない規模ですが、
中小企業のM&Aでは、
十分な金額です。
M&A戦略については、
昨年12月に岩佐が上梓した
下記教材で詳細解説しています。
↓
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『会社を強くする
資産戦略マネジメント
~ ポストコロナ時代に向けて
会社と社長個人の
お金を賢く残す』
https://www.jmca.jp/prod/11754
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上記5巻セットのうち、第3巻の
『中小企業のM&Aをローリスクで
賢くすすめる法』
をお聴き下さい。
上梓したのは昨年12月なのに、、
いまだにしぶとく(?)
ベスト10に入っています。
https://www.jmca.jp/ranking/audio
異例のロングセラーに感謝!
今日も社長業を楽しみましょう。