こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の
岩佐孝彦@税理士です。
インフレの足音が迫ってきました。
昨日の日経新聞朝刊一面に、
『世界景気、物価高で減速
1~3月 日米欧、成長下振れ』
と出ていましたね。
国内景気に目を移すと、
4月の企業物価指数は過去最高へ。
日銀が発表した企業物価指数は、
2015年の平均を100とした水準で
113.5。
前年同月を14ヶ月連続で上回る。
ウクライナ問題が続く中、
原油供給の懸念から
石油製品などが値上がりした他、
鉄鋼や非鉄金属の価格が
上昇したことが主要因だとか。
値上がりした品目は全体の7割超。
企業同士の取引で
原材料費の上昇を価格に転嫁へ。
そんな動きが広がっているのです。
ドイツ鉄血宰相ビスマルクの名言、
『愚者は経験に学び、
賢者は歴史に学ぶ』
に沿って、
石油ショック当時を
思い起こしてみましょう。
当時、原油価格が何と10倍超。
OPEC(石油輸出国機構)が
原油価格を一方的に引上げへ。
戦後ずっと、
1バレル3ドル以下の原油価格が
30~34ドルへ上昇。
それに対し、
消費者、つまり非産油国は、
有無を言わせない原油価格の
値上げを飲まざるを得なかった。
その結果、
石油消費国の全てが
マイナスに陥りました。
*エネルギー価格の急騰
↓
*資源や原材料費の
価格を押し上げ
↓
*世界的なコストプッシュ・
インフレに火をつける
↓
*電気ガスなど公共料金の
値上がりに連鎖
↓
*生活コスト上昇に
賃上げはついていけず
↓
*企業もどう価格に転嫁するか、
頭を悩ませ、賃上げの余裕なし
↓
*消費は大きく落ち込み、
経済はマイナス成長へ
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今日の世界のインフレ懸念が
「コストプッシュ型」
であることは明白です。
ただ石油ショック時のように、
OPECが仕掛けた
強圧的なものではない。
色々なコスト上昇要因が
複合している点に注意を!!
▼ウクライナ問題
▼コロナ特需一巡
▼サプライチェーン混乱
▼部品供給遅れ
▼原油高
▼円安
まさに「複合危機」到来か?
極めて厄介な
「コストプッシュ型インフレ」
なのです。
インフレ不可避の世界に負けるな!
今日も社長業を楽しみましょう。