税理士法人トップ財務プロジェクト代表の
岩佐孝彦@税理士です。
星野代表のエネルギーを拝受し、
国策からメッセージを受け取るべし。
例えば4月1日より、
「改正高年齢者雇用安定法」
が施行されました。
企業は希望する70歳までの社員に
就労機会を設ける。
▼定年制の廃止
▼定年の引上げ
▼再雇用
などから方法を選択する。
この施策には、
「少子高齢化に伴う人手不足の解消」
「年金など社会保障制度の
支え手を増やす」
というメッセージがあるのです。
そこで令和3年度の
「65歳超継続雇用促進コース」
の内容が改正になりました。
従来の助成金では、
「60歳以上の被保険者数」
の人数について、
*1~2人
*3~9人
*10人以上
と細分化されていました。
しかし令和3年度では、
「60歳以上の被保険者数」
を以下の2区分のみに集約へ。
▼10人未満
▼10人以上
シンプルに
「60歳以上が10人未満」
でOKなら、
あらゆる組織で活用のチャンスが
広がるでしょう。
支給額は具体的に
以下のように設定されました。
▼定年の引上げ&定年の定めの廃止
★10人未満(60歳以上)
*65歳 25万円
*66~69歳に引き上げ
・5歳未満 30万円
・5歳以上 85万円
*定年の引き下げ(70歳以上)
or 定年の定めの廃止 120万円
★10人以上
*65歳 30万円
*66~69歳に引き上げ
・5歳未満 35万円
・5歳以上 105万円
*定年の引き下げ(70歳以上)
or 定年の定めの廃止 160万円
▼希望者全員を対象の
継続雇用制度の導入
★10人未満(60歳以上)
*66~69歳に引き上げ
・4歳未満 15万円
・4歳 40万円
*70歳以上 80万円
★10人以上(60歳以上)
*66~69歳に引き上げ
・4歳未満 20万円
・4歳 60万円
*70歳以上 100万円
上記のように制度設計上、
「70歳」
まで視野に入れれば、
助成金がグンと増えますね。
帝国データバンクの調査によれば、
全国1万1千社の状況は以下の通り。
▼70歳までの継続雇用制度の導入
25.4%
▼定年制の廃止 5.1%
▼定年引き上げ 3.4%
上記の他、
「対応は考えていない」
「わからない」
は約5割だとか。
あなたの組織で60代の社員が
1人でも在籍しており、
“その人材が人財”
であるならば、
「65歳超雇用推進助成金」
の活用を検討して下さい。
国策のメッセージを受け取りながら、
以下の打ち手が考えられます。
▼社員と真摯に接し、
自社の状況を率直に話す。
↓
「65歳超雇用助成金」活用
↓
長く安心して働ける組織風土の醸成
星野リゾートのエネルギーを拝受し、
今日も社長業を楽しみましょう。