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初めて【所得税】ができた時代のエピソード

無題

 

 

こんにちは、神戸の税理士の岩佐です。

明治政府ができ、初めて【所得税】ができたときのエピソードです。

 

当時、大阪ミナミの宗右衛門町に富田屋という一流のお茶屋がありました。

その富田屋にある日、大阪の名高い町人というか、いわゆるお金持ちが

招待されました。

 

お金持ちたちは、招待とはいうものの、何事かと不安な気持ちで座敷に

座っていました。

なぜなら、現代よりもはるかに強大な権力を持っていたお役所からのお招き

だったからです。

 

そこへ出てきたのが税務署長とおぼしき人物。

彼は正面の床の間を背にした席ではなく、いわゆる末席に座り、

こう言いました。

 

「本日わざわざお越し頂いたのは他でもありません。

明治政府になって、日本の発展のために、こういう国家事業をやらなければ

なりません。

つきましては、このたび皆さんの収入に応じ【所得税】というものを新たに

納めて頂くことになりました。 ついてはよろしくお願いしたい。」

 

そして、お金持ちたちを丁重にもてなしたそうです。

 

現代の課税当局と納税者との間の関係性においては、上記のような状況は

絶対に考えられません。

税務署が納税者を接待するなんて、基本的にあり得ない話です。

 

ただ現代の【所得税】の増税路線は今後ますます加速していきます。

 

▼2015年1月 … 所得税の最高税率引上げ

40%から45%へ(課税所得金額4000万円超)

 

▼2016年1月 … 年収1200万円超の給与所得控除230万円へ圧縮

 

▼2017年1月 … 年収1000万円超の給与所得控除220万円へ圧縮

 

これにより会社員の3.8%にあたる約172万人が影響を受ける見通しと

いわれます。

 

「社長のお金 = 会社を守る最後の砦」。

明治時代のような税務署からの接待もありません。

経営者は孤独と言われますが、自助努力で知恵を絞って下さい。

【所得税】の傾向と対策はこれから経営者には必須です。

今日も社長業を楽しみましょう。

 

 

 

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