こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
税務の世界で効果的な『ゲームチェンジャー』とは何か??
例えば、自社ビルを「資産管理法人」へ移転する。
“不”動産と書けば、
「じっと動かない資産」
というイメージがあります。
よって、
「不動産を敢えて動かす = ゲームチェンジャー」
にするのです。
移転の方法としては、
▼通常の売買
▼会社分割
など。
これにより、
“お金の流れを劇的に変える”
税務戦略を実行できます。
なぜなら、不動産の税務処理は以下の通りだからです。
▼建物
*耐用年数50年(鉄骨鉄筋コンクリート造)
▼土地
*非償却資産 ⇒ 減価償却ゼロ
鉄骨鉄筋コンクリートの建物をせっかく取得しても、
「経費化(=減価償却費)」
に50年の年月を要する。
国の定めるモノの寿命(=法定耐用年数)は、
極めて長く設定されているのです。
(税金を取るため??)
土地に至っては、減価償却は一切できない。
非減価償却資産です。
このように、自社不動産は極めて税効果が低い。
ただもし、
「ゲームチェンジャー = 資産管理法人へ 自社ビルを移転する」
ことを実行すれば、
「地代家賃」
を資産管理法人へ支払う形になる。
地代家賃は100%損金計上OK。
地代家賃の支払先は、他人様の大家ではない。
あくまでグループ法人です。
繰延型節税ではなく、
「永久型節税」
が実行できるわけです。
(注)永久型節税 vs 繰延型節税とは?
https://www.tfp-j.com/stance2.html
経営者が注意すべきは、
「銀行借入で法人で自社ビルを購入」
するケースです。財務バランスが一気に崩れます。
今まで健全だった財務体質が急激におかしくなる。
そんな事例を税理士登録20年超の経験の中でたくさん見てきました。
銀行借入における「元本返済」はお金が出ていきますが、
「経費性ゼロ」
だからです。
悪い意味で購入した不動産が収益を生み、
「税引後利益 > 元本返済額」
の図式が成り立つ。
この場合は理論上、問題ありません。
銀行借入で不動産を買う場合は、十分検討して下さい。
良い流れを悪くする。
つまり、『マイナスのゲームチェンジャー』になる可能性あり。
くれぐれもご注意ください。
今日も社長業を楽しみましょう。