こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
経営者の高齢化と少子化により、後継者不在のため、
中小企業のM&A市場は益々活発化していくでしょう。
ニトリのように、
コロナ下で攻めの経営姿勢を
鮮明に打ち出す経営者も増えています。
M&Aで企業成長を遂げてきたガリバー企業の名経営者の
永守重信会長(日本電産)も、
「コロナで一時期凍結していたM&Aを再開する」
とコメントされています。
似鳥昭雄氏と永守重信氏の名経営者2人がここへきて、
M&A市場に本格参戦です。
その際に大切なのは、
「専門機関が再出する適正価額」
はあくまで目安に過ぎず、
「買収によるシナジー効果」
が期待できるなら、“より高値”を提示できるという事実です。
ニトリはキャッチコピー通り、
「お、ねだん以上。」
を島忠に提示したわけです。敬服の限りです。
:
:
:
同族法人間での取引の場合、
「取引価額 = 時価」
は税務上シビアに求められます。
例えば、不動産の場合、
以下の「時価」が考えられます。
▼帳簿価額
▼固定資産税評価額
▼路線価(相続税評価額)
▼再調達価額
▼不動産鑑定評価額
▼公示時価
時価は税務調査で厳格にチェックされます。
:
:
:
しかし、M&A市場のような相対取引では、
時価は一つのガイドラインにすぎません。
あなたが「買い手」の場合、
相手企業がどうしても欲しくて、
競合入札のような状態なら、
思い切って高値を提示して下さい。
もし、あなたが「売り手」なら、
シナジー効果をきちんと評価してくれている相手と
交渉すべきです。
くれぐれも足元を見られ、
買い叩かれないようにして下さい。
島忠はどちらを選ぶのか?
初志貫徹で、DCMか?
後出しジャンケンながら、
高評価で求愛してくれた、ニトリか?
今後の展開に注目です。
:
:
:
今回のニトリの島忠への行動は、
「友好的買収」
になります。
一方、先日世間を賑わせたコロワイドの大戸屋への行動は、
「敵対的買収」
になります。
私たち経営者は、
「友好的買収 = M&Aの教材」
「敵対的買収 = 自社株対策の教材」
として学ぶことができます。
「敵対的買収 ⇒ コロワイド vs 大戸屋」
について、
『岩佐孝彦のサクセス経営チャンネル』
にて解説しています。
↓
↓
↓
以下をどうぞご覧ください。
「血は水よりも濃い」はどこまで本当か?
(約15分)
:
:
何事もゴールから逆算して、事を進めねばなりません。
経営者のエクジット戦略をどう設計するのか?
豊かな永続する同族経営を目指すのか?
それとも、
米国の起業家流に高く売り抜けるのか?
それは経営者のあなた次第です。
顧問税理士と相談し、
ゴールから逆算した経営システムを!
今日も社長業を楽しみましょう。