こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
前回のお話の続きです。
『欠損金の繰戻還付』か、
『欠損金の繰越控除』は選択制です。
今期が赤字なら、どちらを選択してもOK。
ただ同じ損益通算でも、
『欠損金の繰戻還付 ⇒ 1年限定で過去に遡り可』
に対し、
『欠損金の繰越控除 ⇒ 10年にわたり未来へ持越し可』
の違いがあります。
選択制なら、どちらが有利なのか??
基本的には『欠損金の繰戻還付』を選択すべきです。
キャッシュフローを考慮し、
最短最速で手持ち資金を確保しておきたい。
経営者の大半はそう思うはず。
還付を受けられるなら、いち早く返金してもらっておく。
そんなスタンスで良いでしょう。
:
:
:
また、『欠損金の繰戻還付』を受けた際に、
前期黒字(所得)を超える部分の
今期赤字(欠損金)がある場合、一体どうなるのか??
ご安心ください。
この超える部分の欠損金は翌期以降において、
『欠損金の繰越控除』
の適用を受けることができます。
:
:
:
具体例をみてみましょう。
▼前期の黒字(所得) 2000万円
▼今期の赤字(欠損金)△3500万円
この場合、繰戻還付のために使う欠損金は、
今期の赤字のうち、2000万円。
前期納付の法人税は全額還付OK。
問題は使いきれなかった1500万円は一体どうなるか?
翌期以降へ10年間繰越OK。
:
:
:
本田健氏の最新刊、
『仕事消滅時代の新しい生き方』(プレジデント社)
での記述です。
本田氏が若き日に、メンターからの言葉が紹介されています。
…………………………………………………
「平凡だったが、大過ない人生でした。」
なんて言って、死ぬんじゃないよ。
「色々あったが、とにかく面白かった。」
そう言える人生を歩みなさい。
…………………………………………………
全米経済研究所(NBER)が、
▼51ヶ国130万人
を対象に実施した『人生満足度調査』によれば、
世界中のほとんどの人が、
50歳前後で人生のどん底を味わっているとか。
しかし、私たちは経営者の立場になった時点で、
「大過ない人生ではなく、とにかく面白い人生」
「喜怒哀楽の総量の大きい人生」
を送る権利を得ています。
コロナ下は「チャレンジ」する大きなきっかけです。
黒船が形を変え、
私たちの目の前に現れたのです。
変化しないと、このまま沈んでいく。
そう突きつけられているのです。
プラスマイナスが数字上ゼロであれば、
「経験の総量」
から見れば、大儲けです。
守りに入らず、攻めの気持ちで、
チャレンジしていくべし。
今日も社長業を楽しみましょう。