こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
ポスト安倍へ向けて、永田町が動き出しましたね。
菅氏が立候補へ。菅氏で決まりか??
岸田氏と石破氏には誤算だったか?
まず岸田氏の誤算とは??
朝日新聞によれば、8月31日午前のこと。
岸田氏は首相官邸を訪れ、安倍総理と向き合った。
「総裁選に向けた準備を進めています。
お力添えをお願いします。」
そう支持を請うた岸田氏に対し、
安倍総理の言葉は素っ気なかったとか。
「自分の立場から、個別の名前を出すことは控えている。」
その後、岸田氏は麻生副総理と面会。
「首相の意向がまだはっきりしていない。
だから、決められない。」
麻生副総理からも色よい返事なし。
岸田派の目算はどうだったのか?
首相出身派閥の細田派(98人)、麻生派(54人)など、
有力派閥の支援を取り付ける。
しかし、菅氏の参戦で状況は一変。
「はしごを外されたようにならないか」
岸田派幹部は危機感を強めているとか。
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次に、石破氏の誤算は??
所属議員19人と少数の石破派は、二階幹事長に接近。
派閥パーティーの講師を依頼へ。
二階派の協力に期待していたとか。
しかし、二階派が菅氏支持に回り、国会議員票拡大の目途立たず。
また今回は、党員・党友票を省いた簡易方式での選出が検討。
この方式も地方人気の高い石破氏に逆風となっています。
岸田氏も石破氏も、
「自分の味方になってくれるはず。
そう期待していた派閥が、敵となってしまった」
ことで目算が外れました。
誰が味方なのか??
誰が敵なのか??
この見立てを誤らない。
これは、ビジネスの世界においても大変重要です。
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例えば、「不動産取引」について考えてみましょう。
不動産を売りたいとき。
一方、不動産を買いたいとき。
不動産仲介の会社にお世話になりますね。
その時のビジネスセオリーをあなたは知っていますか??
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▼不動産を買いたいとき ⇒ 不動産仲介会社は『味方』
▼不動産を売りたいとき ⇒ 不動産仲介会社は『敵』
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これがセオリーです。
つまり、不動産を買いたいときに「値引き交渉」をしたいなら、
仲介会社はあなたにとって『味方』になってくれる確率が高い。
しかし、不動産を売りたいときは『敵』となり、
仲介会社の言うことを聞いてはいけない。
そんなケースが多いのです。
上記の根拠として経営者が知っておくべき常識は何か?
それは、『不動産仲介手数料』のメカニズムです。
不動産仲介手数料は通常、以下の計算式になっています。
「不動産売買金額×3%+6万円」
例えば、5000万円の不動産売買を考えてみましょう。
仲介手数料の計算式は以下の通り。
「5000万円×3%+6万円 = 156万円」
これが業界の相場です。
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つまり、不動産売買の100万円の差は、
彼らにとって「3万円」の差でしかありません。
3万円の差でしかないのなら、彼らにとっては、
「さっさと値下げして、売った方が賢明である」
という考えになるのは当然。
しかし、不動産を売る側にとって「100万円は大金」なはず。
つまり、、
「売る側の100万円 = 仲介会社の3万円」
を意味するのです。
仲介会社から見れば、すぐに買いそうな見込客が目の前に現れた。
ここで売り逃したら、また広告を出して、
新規開拓に再び動かないといけない。
だったら、
「値下げして、さっさと売ってしまいたい。」
と思うものです。
しかし、売り手はどうか?? 100万円の差は大きい。
「買い叩かれて手放すよりも、慌てず、
優良な見込客が現れるまでじっくり待ちたい。」
そう思うはずです。
強気の価額で売れる好条件の不動産を持っておけば、、
仲介会社の言うことに耳を傾ける必要はありません。
このように、仲介手数料の仕組みを知れば、
以下のセオリーが理解できます。
▼不動産を買いたいとき ⇒ 不動産仲介会社は『味方』
▼不動産を売りたいとき ⇒ 不動産仲介会社は『敵』
不動産取引においては、大きな金額が動きます。
「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」
孫子の兵法の言葉です。
セオリーを知っておけば、交渉を有利に運べるでしょう。
コロナ不況をチャンスに!
今日も社長業を楽しみましょう。