こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
顧問先のお客様からのお問合せで、
現在急増中なのが、
「公的融資(日本政策金融公庫など)」
です。
従来は、実質無借金経営の路線を健全に歩んでこられた。
そんな経営者が公的融資に
懸命に注力されていらっしゃるのです。
敬服の限りです。
平時と戦時とで財務戦略をシフトチェンジする。
まさに環境変化適応業ですね。
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経営判断が難しい今、押さえておくべき要素があります。
平時か?
戦時か?
いまは言うまでもなく、戦時ですね。
日経BP社より、洋書の翻訳本が出版されています。
『WHO YOU ARE』(日経BP社)
著者は、ベン・ホロウィッツ氏。
次世代のテクノロジー企業の起業家に投資する。
そんなベンチャーキャピタルの創業者です。
シリコンバレーのスター経営者から慕われる。
そんな最強投資家でもあります。
同書のサブタイトルは以下の通り。
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君の真の言葉と行動こそが
困難を生き抜くチームをつくる。
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「困難 = 新型コロナ禍」
と読み替えることができます。
同書の中で以下の記述があります。
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▼平時のCEOは、勝利の方程式に従う。
vs
▼戦時のCEOは、既成概念を打ち破る。
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▼平時のCEOは、広い視点で大局を見るが、
実施は部下に大幅に権限移譲する。
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▼戦時のCEOは、根本的な問題に関わるものであれば、
チリひとつ放っておかない。
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▼平時のCEOは、大量の人材を採用できる
効率的なリクルートマシンを整備へ。
vs
▼戦時のCEOは、人事部門で大規模なレイオフを断行へ。
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▼平時のCEOは、企業文化の育成へ。
vs
▼戦時のCEOは、生き残りを賭けた闘争の企業文化へ。
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▼平時のCEOは、自社の優位性の活かし方を知っている。
vs
▼戦時のCEOは、偏屈だ。
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▼平時のCEOは、罵り言葉を使わない。
vs
▼戦時のCEOは、意識して罵り言葉を使う場合がある。
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▼平時のCEOは、部下が創造性を発揮し、
真剣に努力している限り、指示に反する行動も許す。
vs
▼戦時のCE0は、命令からの逸脱をわずかでも許さない。
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▼平時のCEOは、社員の自己実現と
適切なキャリアパスに研修する。
vs
▼戦時のCEOは、戦いに負けて、
会社がなくなってしまわないように社員を鍛える。
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このように平時と戦時では、リーダーシップの在り方も違う。
一部の地域ですが、ようやく緊急事態宣言も解除になりました。
安全が最優先ですが、、
「コロナだから今は仕方ない」
経営者がそう考えるのはタブーです。
今は、平時ではなく、戦時です。
強力なリーダーシップが必要です。
手持ち資金よりもある意味必要なのは、
「危機を乗り越える組織文化」
です。
内部留保は時間の経過とともに、いずれ枯渇していきます。
組織文化は、社是や社訓とは違います。
一度作れば終わりというものでもない。
経営者の強いリーダーシップの下、
時間をかけて醸成されていくものです。
ピンチをチャンスに!
この難局を共に乗り越えましょう。