こんにちは、神戸の税理士の岩佐です。
毎日ほんとに暑いですね。
お盆の夏季休暇が終わり、私どもも今日から営業再開しました。
休み明けは何かと忙しくなりがちですが、顧問先のお客様から今日3件の報告を受けました。
内容は、金融機関からの資金調達がうまくいったとのこと。
会社のさらなる成長へ向けて、そのマネーを是非とも有効に活用して頂きたいものです。
ただ銀行借入が増えるというのは、当然手放しで喜べるものではありません。
中小企業は手持ちキャッシュが大切になるため、確かに【無借金経営】は美とは言えません。
しかし、銀行借入を以下の【3つ】に色分けして、融資を受けた要因を区分管理しておく必要
があります。
▼(青)信号 … 負債から負債へと入れ替わるもの(借換)
<例>
手持ち資金を潤沢にするため、保証協会などの制度融資を活用し、返済期間を長くし、
毎月の返済負担を圧縮したうえで、金利水準も低くする。
▼(黄)信号 … 資産の購入時(設備資金)
<例>
身の丈以上(?)の過大投資をしたばかりに、その借入返済でキャッシュフローが極度に悪化。
▼(赤)信号 … 赤字補てん(輸血の繰り返し)
<例>
売上低迷により資金繰りがひっ迫し、応急処置的に銀行融資に頼る。
あなたの会社の銀行借入要因には何色の信号が出ていますか?
上記の中でやはり注意してほしいのは【赤信号】。
赤字補てんのための銀行融資を何度も繰り返していると、経営は破たんしてしまいかねません。
確かに経営も人生同様、「山あり谷あり」ですが、赤字補てんは最後のカードです。
あくまで応急措置でなければいけません。
今日も業績再建へ向けて尽力されている社長から、資金調達成功の一報を受けた時に
私からかけた言葉が、
「その資金が溶けてなくならないように、有効に利用して下さいね」
ということ。
毎日猛暑続きで、アイスクリームもすぐに溶けてしまいますが、くれぐれも銀行融資を受けた
キャッシュがすぐ溶けてしまわないようにご注意を!
今日も社長業を楽しみましょう。