こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
今日は阪神大震災25年目の日。私(岩佐)も当時被災しました。
奇遇にも今日の夕方は、神戸のお客様に訪問予定です。
高収益企業の次世代型組織モデルの設計のお打合せです。
長男様と次男様という立派な後継者の存在があります。
本当に敬服の限りです。
高田明氏(ジャパネット創業者)、
大山健太郎氏(アイリスオーヤマ創業者)。
長男様に次期社長を任命。
そんな名経営者は異口同音にこう言います。
「理念を継承するためには、同族の後継者がいい。」
血は水よりも濃い。そんな言葉もありますね。
さて、先日のブログで、
『日本一の千里眼』
『株価予想の達人』
『為替を読み切る』
『怖いほどよく当たる』
の異名も持つ。
そんな似鳥昭雄氏(ニトリ会長)の経済予測を紹介しました。
しかし、景気予測は決して占いではありません。
きちんとしたデータと理論に
裏付けられたものでなければならない。
似鳥会長の根底にあるのは『景気循環論』ですが、
その第一人者といわれる方とは?
その名は、嶋中雄二氏。
▼三菱UFJモルガン・スタンレー証券参与
▼景気循環研究所長
▼景気循環学会副会長
▼内閣府景気動向指数研究会委員
素晴らしい肩書でいらっしゃいます。
似鳥会長もこの方の学説を学ばれたのか?
『第3の超景気 ~ゴールデンサイクルで読み解く2025年』
(日本経済新聞出版社)
日経新聞夕刊「目利きが選ぶ3冊」で5つ星の評価を得る。
そんな名著の中で、嶋中氏はこう説いておられます。
▼東京五輪後の失速は不可避である。
▼東京五輪まで景気水準は維持されるが、
2021年付近は我慢の年になる。
▼1964~65年の「昭和40年不況」
の再来になるだろう。
▼2021年10月~2022年3月。
景気の谷がやってくる1つの候補だ。
▼しかし、2024年に日本経済は復活する。
▼2022年に森ビルが虎ノ門・麻布台地区に
330mの超高層ビルを建設。
▼2025年の大阪万博、
2027年のリニア中央新幹線開通。
▼東日本震災後の2012~2025年までの時代は、
全体としては、
*明治の「坂の上の雲」の時代(1904~16年)
*昭和の「ALWAYS三丁目の夕日」の時代
(1951~68年)
に続いて、ブロンズ・サイクルが形成。
▼日本経済にとって3番目の歴史的勃興の
時代ともいえる「第3の超景気」となる。
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これは大変興味深い分析です。
東京五輪後に大不況がやってくる??
その後、再び景気は上向く??
総じて2025年までに史上3番目の歴史的勃興の時代へ?
日本人として希望が持てます。
嶋中氏が上記の経済予測を導き出した
理論の根底には以下が存在しているとか。
▼先読みの武器である景気循環論は、
20世紀の大経済学者シュンペーターが
唱えた下記3つの理論によるもの。
*キッチン・サイクル(短期循環)
*ジュグラー・サイクル(中期循環)
*コンドラチェフ・サイクル(超長期循環)
▼上記に以下を加える。
*クズネッツ・サイクル(長期循環)
▼上記4つの局面に基づき、以下のサイクルを唱える。
*ゴールデン・サイクル
⇒ 4つの景気循環が揃って上昇する。
*シルバー・サイクル
⇒ 短期か中期かどちらかが上昇せず、
3つの循環が上昇する。
*ブロンズ・サイクル
⇒ 長期と超長期のより根底的な2つの循環が上昇する。
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さすがの論理的根拠です。
日本経済の今後の見通しをしっかり見極める。
経営計画を立てる上で、5年後まで視野に入れておく。
特に2025年までの日本経済動向は知っておくべし。
『企業 = 環境変化適応業』
これを実践するための経営者必須の教養なのです。
今日も社長業を楽しみましょう。