こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
『日本一の千里眼』
『株価予想の達人』
『為替を読み切る』
『怖いほどよく当たる』
そんな異名を持つ名経営者がいらっしゃいます。
似鳥昭雄氏(ニトリ会長)。
似鳥会長がメディアの取材に対し、
今年の景気をこう予測されています。
▼2020年、日本経済は下り坂に入る。
▼東京五輪は景気の山の頂上になるかもしれない。
▼これを超えれば、景気が後退へと転ずる。
▼日経平均株価は2万2千円を中心に推移。
▼株価は今の水準から大きくは動かない。
▼東京五輪後に株価が高止まり。
▼しかし、それは見せかけの好景気に過ぎない。
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こうした予測の根拠は何なのか?
似鳥会長の見解の根底には、
「景気循環説」
があります。
景気循環においては、過去と同じ現象が起きる。
1964年の東京五輪後も不況の始まりだった。
その意味で言えば、似鳥氏はこう語っておられます。
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東京五輪以降、土地や建物、鉄を
初めとした原材料価格も下がっていく。
人材も買い手市場になっていくはず。
成功の秘訣は【逆張り】です。
不況の時こそ投資して、
好況の時はあまり投資しない。
投資が大きいと不況になった時に大きな負担になる。
経営者は常に未来を見ることが大切だ。
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これは過去50年以上、ビジネス経験から得た知見だとか。
1店舗30坪のビジネスを年商6000億円企業へ。
ニトリは32期連続増収増益の道を歩んでおられます。
敬服の限りです。
そんな似鳥会長率いるニトリの
中期経営戦略はいかなるものなのか??
▼建設費用は今、2倍になっている。
▼恐らく3年待てば、半分になる。
▼目黒など都心に土地を買っている。
▼しまし今は建築は我慢して待っている。
▼家具業界全体は来年マイナス傾向へ。
▼これはニトリにとってチャンスだ。
▼東京五輪後の不況到来時に攻める。
▼そのために今準備をしている。
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大変味わい深いものがあります。
東京五輪の8月まで日本中は浮かれ気分になる。
しかし、できる経営者はその先を見ている。
「安く仕入れて、高く売る」
そんな商売の原理から考えれば、
【逆張り戦略】
は確かに合理性があります。
人手不足と言われ、久しいです。
しかし、先日の経済3団体の新年祝賀会で、
こんなコメントもありました。
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東京五輪後は人手不足も解消に向かう。
by 小堀社長(旭化成)
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今は売り手市場です。
しかし、来年は買い手市場になる??
経営者の中にはそう見ている方も多いのです。
御年75歳の百戦錬磨の似鳥会長の知恵。
本当に学びになります。
今日も社長業を楽しみましょう。