こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
先日、大塚家具が新たな財務戦略を発表。
第三者割当増資で38億円を調達。
3年連続赤字の瀕死の状態から、一命をつなぎとめる。
応急措置で輸血を実行したのです。
米系ファンドと日中アライアンスファンド
による増資スキームだとか。
苦戦中の大塚家具の事の発端は、株式の分散でした。
創業家の資産管理会社の株式を
5人の子どもが19%ほど均等に保有。
この均等に分け与えたことが皮肉にも、
父や長男の役員解任につながったのです。
経営者の常識として『資本の論理』は絶対に知っておくべし。
もし経営者であっても、他の人たちの持分合計が、
【50.1%(過半数)】
となっていれば、実質的に自分の会社ではありません。
単なる『サラリーマン社長』と同じ。
会社法上はそういうことを意味します。
『資本の論理』として、3つの数字が重要!
▼3分の1(33%超)⇒ 拒否権OK
▼過半数(51%以上)⇒ 普通決議の可決OK
(例)
*取締役・監査役の選任
*取締役の解任(累積投票によらない場合)
*取締役・監査役の報酬の決定
*株主配当の決定(金銭による)
*決算書類の承認
▼3分の2以上(67%以上)⇒ 特別決議の可決OK
(例)
*増資&減資
*会社分割
*株式交換・株式移転
*定款の変更
話を大塚家具に戻しましょう。昔は袂を分けた父娘。
しかし、先日NHKの取材に対し、
大塚久美子社長は注目すべきコメントをされていらっしゃいます。
「父親との協力の可能性はあると思う。
ありえないことが起きることもある。」
絶縁状態にあった父娘の復縁か??
血は水よりも濃い。そんな言葉もあります。
窮状の今日の大塚家具で近い将来、
父娘の再タッグが見られるかもしれません。
新元号のポスト平成時代では、
是非とも父娘の再タッグで経営再建してほしい。
そう願っております。
今日も社長業を楽しみましょう。