こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。
日経平均株価が昨年末より、
ジェットコースター相場の様相ですね。
昨年9月に24000円突破。
しかし、昨年末には19000円割れ。
1月4日の大発会には、
日経平均株価が一時700円以上の下落。
終値も2万円を割り込む。
週刊東洋経済の『2019大予測』では、
エコノミストが今年の株価をこう見ています。
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大局的に見ると、
6年間に及んだアベノミクス相場の
「終わりの始まり」
の年となるかもしれない。
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実は、目下の波乱相場のトリガーを引いた
戦犯の一つがソフトバンクグループと言われています。
ソフトバンクグループの携帯子会社の
ソフトバンク(9434)が昨年末、新規上場したところ、
大きな期待感と裏腹に、まさかの公募割れ。
今まで株式投資をしたことのない初心者も、
ソフトバンク株に手を出していた。
これにより、逆資産効果で、
日本全国に損失を抱え込む個人投資家が大量発生したとか。
やはり色んな意味で、ソフトバンクの影響は大きいですね。
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実は、ソフトバンク総帥の孫正義氏は、
ビジネス投資について常にこう語っています。
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5割の確率でやるのは愚か。
9割の成功率が見込めるようなものは、
もう手遅れだ。
7割の成功率が予見できれば、
投資すべきだ。
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確率が低いのはもちろんダメだが、
高すぎるのもよくない。
勝負を賭けるのは、成功率7割が確信できた時がベストだ。
このように言っておられるのです。
『7割』というのが絶妙ですね。
これは、製品ライフサイクルを加味した、
深みのある言葉です。
成功率が5割程度。
この段階は、製品ライフサイクルの『導入期』にあり。
よって、事業化そのものが、
時期尚早の可能性があるということ。
そう考えれば、失敗の確率が高い。
だからといって、9割の成功率だと、
製品ライフサイクルの『成熟期』にある。
すでに誰かが同じことを考えている恐れが十分ある。
よって、『7割』が妥当である。
これなら、製品ライフサイクルの『成長期』にある。
これが孫正義氏の投資判断の基本だとか。
裏を返せば、
【3割のリスク】
までしか取らない。
その投資に失敗して、撤退することになっても、
グループ全体の事業価値の3割を超える
損失が出ないようにする。
これが孫正義氏の狙いなのです。
いわゆる勝負勘や投資勘だけで決断しているわけではない。
事前に適切な情報収集と幅広い資金調達の
裏付けを揃えたうえで、
慎重にビジネス投資を行っているのです。
さすが、名経営者は違います。
今日も社長業を楽しみましょう。