こんにちは、大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの
岩佐孝彦@税理士です。
昨日、衣笠祥雄氏(元広島カープ)の訃報のニュースがありました。
王貞治氏に続き、国民栄誉賞を受賞。
プロ野球記録2215試合連続出場の偉業を成し遂げる。
「野球選手になったら、
でかい家を買って、綺麗な女と結婚する」
そう夢見て広島に入団した青年は、入団後数年間は
遊びまくっていたとか。
当時広島には、米軍岩国基地がベトナム戦争の前線基地となっていた。
基地周辺は兵隊で溢れ、飲み屋やゴーゴークラブなど
飲食店で大いに賑わっていた。
衣笠氏は岩国基地まで遊びに行き、現地で仲良くなった兵隊達と
よく飲み明かしていたとか。
そんなある日、いつものように一緒に飲んでいた米兵の友人
に突然こう告げられる。
「明日ベトナムの戦地へ行くんだ」
衣笠氏はこの言葉に大きなショックを受けた。
好きな野球をやりながら、遊び回る自身を恥じた。
それ以後、彼は野球に真剣に打ち込むようになったといいます。
【不屈の鉄人ストーリー】の原点はここにあったのです。
プロ野球ファンの一人として、ご冥福をお祈りします。
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経済界にも、【不屈の鉄人ストーリー】を持つ名経営者がいます。
昨日の日経新聞の記事です。
2019年3月卒業予定の大学生による就職企業人気ランキングが掲載。
その中で興味深かったのは、
▼文系総合2位 日本航空(JAL)
だったこと。JALといえば、一時期は経営破たん…
2010年1月19日に会社更生法を適用申請により倒産。
しかし、一人の名経営者が立ち上がる。
2010年2月1日、稲盛和夫氏がトップに就任。
この日から、JALの再建の道がスタート。
8年後の今、大学生の就職人気ランキング2位!
JALは存続さえ危ぶまれた会社から、
稲盛氏の経営手腕で、
“真のいい会社&誇れる会社”
に生まれ変わったのです。敬服の限りです。
そんな稲盛和夫氏の名言は何といっても、
【人生の方程式】
でしょう。
稲盛氏の新刊『活きる力』プレジデント社にこんな記述があります。
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人生の方程式とは、
「人生・仕事の結果
= 能力 × 考え方 × 熱意」
というものです。
人生はどうも、
この3つのファクターの積
で表せるのではないか。
私は鹿児島大学という、
当時では地方の一新制大学にすぎない
学校を出たわけです。
学校では若干勉強したつもりでしたが、
都会に出てくると、
私が受けて落ちた大阪大学や、京都大学
という優秀な大学を出た人がたくさんいる。
能力の面で、
どうしてもコンプレックスを抱いてしまう。
能力がないから、一生勝てないのか。
いや、そうではない。
一生懸命努力すれば、熱意があれば、
やっていけるはずだ。
それで『能力×熱意』という考え方を
思いついたわけです。
さらにそこに『考え方』という
ファクターがかかってきます。
考え方には、
ネガティブなマイナスの考え方もある。
よって、考え方がマイナスであれば、
積でかかりますから、
人生はすべてマイナスになってしまう。
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人生の成功は、積であり、掛け算。
考え方次第では、ゼロどころか、マイナスになる??
本当に深いお言葉です。
稲盛氏の『掛け算理論』に対し、『足し算理論』
を説いた経営者がいます。
ヤマト宅急便を作った小倉昌男氏にこんな名言があります。
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数学の理論では、1+1は必ず2になる。
だが、経営の論理では、
必ずしもそうとは限らない。
1+1が3になることもあれば、
1にしかならないこともある。
それが企業活動というものだ。
なぜ、1+1がいつも2にならないか?
それは人間のやることだからだ。
1+1が3になるように、
経営者は常に考えねばならない。
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人生もビジネスも成果を最大化するには、
【相乗効果】
を常に狙うべし。
両名とも、この原理を説いていらっしゃるのです。
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私たち中小企業の経営者がお金を残す経営を実践するには、
【国策に乗る】
ことを常に考えねばなりません。
国策に乗れば、
▼優遇税制
▼助成金
という形で、いわば国からお金をもらいながら、
経営できることになります。
国に対し、ムダにお金を搾取されながら、
経営するのか??
それとも、
かしこくお金をもらいながら、経営するのか??
この差はとてつもなく大きいでしょう。
あなたの経営手腕によって、2018年度は、
この差がもっと大きくなる??
2018年度が始まり、
厚生労働省から今年度の助成金の概要が発表されました。
今年度の目玉としてマークしてほしいのは、
▼人材確保等支援助成金(設備改善等支援コース)
です。
平成30年4月1日より創設されました。
従来はなかった新メニューです。
具体的にはどんな助成金なのか??
設備投資をし、利益が増えた分を賃上げに回す。
そんな中小企業に対し、投資額に応じ、助成金が得られます。
つまり、以下の流れを作った中小企業を応援しようという主旨です。
▼設備投資
↓
▼生産性向上
↓
▼賃上げ
いま国は上記こそ、中小企業の健全な成長発展の姿
と考えているのです。
今日も社長業を楽しみましょう。