こんにちは、JR大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの
岩佐孝彦@税理士です。
人材投資に追い風が吹くと先日のブログで書きましたが、
私たち中小企業経営者の目の前に常に現実が立ちはだかります。
それは、
「人件費というのは、非常に大きな固定費だ。」
「これを低く抑えないと、利益を上げることは難しい。」
「会社というのは普通そこで働く人の幸せよりも、
売上や利益を優先するものだ。」
という思い込みがあります。
ただこんな経営者の常識に対し、興味深いメッセージを投げかける、
書籍があります。
『突然ですが、社員をもっと大切にしてみてください』
鷲見貴彦著(夜間飛行)
私たち中小企業経営者がドキッとさせられるタイトルですね。
(笑)
著者の鷲見氏はこの中でこう言われています。
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人件費を抑えれば、短期的には利益率は上がります。
しかし、長期的には、サービスの質を低下させ、
成長を鈍化させる可能性を高めてしまいます。
それゆえに、むやみに人件費を抑えることは、
経営戦略として、「不合理」だと私は考えるのです。
社員一人ひとりが自分の仕事に充実感を覚えること。
これはその事業を成長させ、成功させるうえでの「土台」
です。
(中略)
もしも顧客満足度のために、社員満足度を犠牲にしてしまう。
そんなことがあれば、持続的な成長は失われるだろう。
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鷲見氏は、ベンチャーバンクグループの代表取締役会長
でいらっしゃいます。
ベンチャーバンクは、
▼国内300店舗以上を初め、
海外展開のホットヨガスタジオ事業
▼暗闇バイクエクササイズ事業
▼漫画喫茶事業
▼人材教育事業
など数々の事業を成功させたグループ企業です。
鷲見氏は自身の20年の経営者人生の中で辿り着いた結論
として、上記を述べておられます。
この本は、昨年12月25日に発刊されたばかりの新刊。
こうした書籍が出版されるのも時流なのかもしれません。
松下幸之助氏、稲盛和夫氏、ピーター・ドラッガー氏など。
神様的な存在の名言にふれる。
こうした古典的な学びはもちろん大切です。
ただ時流を見据えるのも、経営者には大切なこと。
【社長業=環境変化適応業】
という言葉もあります。
今日は、人手不足時代。
若い働き手がお金や義務のためだけに働かない。
そんな時代とも言われます。
よって、現在急成長を遂げる企業の経営者から
の学びも大切です。
2018年、あなたはどんな経営方針で臨みますか?
時流に乗れば、国策の後押しが受けられる。
つまり、時代が勝たせてくれます。
そうすれば、
▼最小のエネルギーで最高の成果を上げる
▼最小のコストで最高の収益を上げる
という結果を得やすくなります。
2018年の経営のキーワード。
それは【人材投資】です。
年始に際し、念頭に置いておくべし。
今日も社長業を楽しみましょう。