ブログ

お金持ちはなぜ、「教養」を必死に学ぶのか

51hD5mTcrmL__SX338_BO1,204,203,200_

 

 

こんにちは、大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの岩佐孝彦です。

今日の一冊はコチラ。

 

 

お金持ちはなぜ、「教養」を必死に学ぶのか』加谷珪一(朝日新聞出版)

 

この本も大変学びになりました。教養は確かに大事ですね。

それでは本日の赤ペンチェックを見てみましょう。

 

 

 

▼教養とは、一度手にした自身の富や影響力を長期にわたって維持していくための

武器でもあり、それを習得すること自体が知的楽しみにもなります。

つまり教養というのは、支配層における一種の「たしなみ」であり、「特権」で

あるということになるでしょう。

 

 

 

▼ヴェーバーによると、金銭欲など、世俗的な欲求に対して寛容な地域(カトリック

圏など)では資本主義があまり発達せず、むしろ、プロテスタントの影響が強く、

禁欲的な風潮が強い地域(オランダや米国)の方が資本主義は発達しやすいようです。

 

 

 

▼資本主義がうまく機能するためには「資本主義の精神」というメンタルな部分が

重要であり、禁欲的な社会においてこそ、こうしたマインドが発揮されやすいという

わけです。

 

 

 

▼厳格なプロテスタントは自分の仕事を神から与えられた使命と感じ(天職)、

禁欲的に一心不乱に仕事にまい進します。その結果、事業は成功し、大きな

富を得ることになります。しかし、禁欲的なプロテスタントはそのお金で

豪遊したりせず、さらに仕事にまい進するので、ますますお金持ちになると

いうわけです。

 

 

 

▼世の中には、お金を稼ぎやすいコミュニティとお金を稼ぎにくいコミュニティ

の二つが存在しています。

経済的に成功した人の多くが、「成功者と付き合え」「ムダな人付き合いを

清算しろ」といった教訓を語っています。

つまり、経済的に成功しやすいコミュニティというものがあり、そこに属して

いる方が自分自身も成功しやすいという理屈です。

 

 

 

▼こうした仕組みについて、理解するヒントを与えてくれるのが、

ゲマインシャフトとゲゼルシャフトという社会学的な概念です。

 

 

 

▼ゲマインシャフトは、一般に共同体組織と呼ばれ、地縁血族や人間関係に

よって自然に結びついた集団のことを指します。

日本の、いわゆる農村型ムラ社会は典型的なゲマインシャフトとみなすこと

ができます。

一方、ゲゼルシャフトは、これとは正反対の組織になります。

ある目的を持って合理的に、人為的に作られたものを指します。

株式会社などの営利企業はここに分類されることになります。

 

 

 

▼現代の資本主義社会で成功するためには、ゲゼルシャフトに基軸を置きつつ、

必要に応じてゲマインシャフト的な取り組みを実施するという柔軟性が必要と

なります。経済的・社会的な成功者は、無意識的にそれが実行できているのです。

 

 

 

▼お金儲けとは「大衆」との戦いである

スペインの哲学者であるオルテガ・イ・ガセット(1883~1955)は、大衆と

いうものが何を考え、どのように行動するのかについて、批判的に分析した

ことで知られています。

 

 

 

▼オルテガによると、大衆とは「ただ欲求のみを持っており、自分には権利だけが

あると考え、義務を負っているとは考えもしない」人のことを指しています。

 

 

 

▼彼らは高い教育を受けていますが、「特定分野のことしか知らないにもかかわらず、

自身のことを知識人だと思い込んでいる野蛮人だ」とオルテガはこっぴどく批判して

います。

 

 

 

▼著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏は、どんな時代でも確実に利益を

上げられるビジネスが究極のビジネスと考えています。

そして、その条件に合致する銘柄は、永久保有銘柄として、期限を設けずに保有する

という方針を掲げました。

具体的には、コカコーラやジレット(現P&G傘下)などが該当するそうです。

 

 

 

▼イノベーションを提唱したシュンペーターは意外な将来予想をしています。

イノベーションそのものも方法論として定着し、やがては、それが日常的な

ものになってしまうと言うのです。

その結果、社会の活力は失われ、すべてが官僚主義的になり、最終的には

社会主義的な体制になってしまうだろうと予測しています。

イノベーションの未来は、実は暗いというのが少々皮肉なところです。

 

 

 

▼現実問題として、相手に合わせて行動すると、営業の成約率は飛躍的に

向上するのです。

 

 

 

▼近年、あまり大きな声で話さず、特に語尾を小さくする人が増えています。

日本語は主語の次に目的語が来て、最後に述語が来ますから、あまり合理的

ではないのです。

それにもかかわらず、語尾を小さくする人が増えているのは、何らかの社会的

変化が影響している可能性があるわけです。

 

 

 

▼日本社会の閉鎖感が高まっており、無意識に語尾を小さくしているのだとすると、

それは、自己主張は危険であるということの記号なのかもしれません。

こうした感覚があると、そのような相手を見たときに、単にイライラするのではなく、

その背景や状況を分析できるようになり、自身の行動に反映させることができるのです。

 

 

 

今日も社長業を楽しみましょう。

 

 

アーカイブ

ブログTOPへ

日々是精進ブログはこちら
新型コロナ特設サイトはこちら
個別無料相談の詳細はこちら
  • 助成金&補助金で新型コロナ禍をチャンスに変える方法
  • 「令和時代にお金を賢く残す社長の新ルール」
  • お金を残す「社長の資産防衛の新常識」
  • お金を残す「社長の資産防衛術」
  • 「ずっとお金持ち」の人成金で終わる人
  • オーナー社長の「財務対策4つの急所」
  • 社長と会社のお金を残す力“養成”講座
  • 社長は「会社のお金」をこう残せ!
  • 小さな会社の社長のお金を残すために絶対必要な本
  • 社長のお金を残す財務プロジェクト作戦指南書
お問い合わせ
よくある質問