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なぜあの人は「時間」を味方につけることができたのか

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こんにちは、大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの岩佐孝彦です。

本日AMは、社内にてウイークリー推進会議。所得税確定申告の猛スパートへ向けて、

各担当者の進捗状況確認を行いました。ただそんなときでも、経営者は目先のルーチン業務

に追われることなく、第2領域(緊急性は低いけど、重要性が高い業務)に目を配っておく

必要があります。

そのために「時間」を味方につけることの大切さを身に染みて感じるこの頃…(汗)

そこで、今日の一冊はコチラ。

 

 

『なぜあの人は「時間」を味方につけることができたのか』國貞文隆(徳間書店)

 

 

本日の赤ペンチェックは以下の通りです。

 

▼大勢と同じ時間に動く

▼秋元康氏

仕事を終えて帰宅するのが午前2~3時、それから一人で時間を使って作詞や原稿の仕事

をして、寝るのが6~7時。正午ごろ起きて午後から仕事に出かける。

 

 

 

▼楽天の三木谷浩史氏

創業して1年半の間、毎日2時間しか寝なかった。

 

 

 

▼原田泳幸氏

朝4時に起きる。まずはメールチェック、まずは対処すべき問題を認識する。

それから自宅近隣の公園で10キロ走る。考えるときは、じっと机の上で考えるのではなく、

体を動かしながら考えた方が良いアイデアが浮かびやすい。その後、帰宅してシャワーを

浴びて、身支度を整え、食事をとる。会社には8時に着く。

 

 

 

▼村上春樹氏

朝4時に起きる。午前2時半や3時に起きることもある。起きてすぐ執筆にとりかかり、

5~6時間を経た朝9~10時ごろに仕事を終える。仕事を終えた午前中に1時間ほど

ジョギング。泳ぐこともある。執筆作業は午前中だけ。

ランチを取って、午後2時以降は買い物をしたり、本を読んだり、音楽を聴いて過ごす。

夕方5時ごろから夕食の支度をして、10時ごろには就寝する。

 

 

 

▼ウォーレン・バフェット

自宅から車で2.5キロほど先にあるオフィスに朝8時半に到着。テレビを見ながらデスク

で新聞や雑誌をチェック。その後は、出資先企業から届く報告書をじっくり読む。

いくつかの来客や電話対応をし、また書類に目を通す。

夕方5時半には退社。車で自宅に帰り、妻と食事をして、その後はインターネットで

ブリッジに興じる。22時に電話会議をしてから、眠りにつく。夜の街で遊んだりしない。

お酒も飲まない。ゴルフなどの趣味もない。

お金持ちになって贅沢な生活を送ることに興味はなく、お金を稼ぐこと、それ自体にしか

関心なし。

 

 

 

▼丹下健三氏(代々木第一体育館、フジテレビ本社:建築家)

すぐに優れたアイデアを思いつくのではなく、しつこく考え続けて、あるところで一気に

ブレイクする。その証拠に子息の丹下憲孝が著書『七十二時間、集中しなさい』の中で

次のように証言している。

「人間は一つのことを72時間考え続けなければダメだ。集中力のない人間など、どうしよう

もない。24時間でも48時間でもなく、72時間。この常識を超えた長さが、いかにも父

らしい。人生のすべてに対して集中せよということ。

何事においても、集中なくして、いい結果は得られない。要は、妥協をするなということだ。」

 

 

 

▼エステー会長の鈴木氏「社長は少しバカがいい」

心がズタズタでもホラを吹いて笑ってみせる。大将が元気でニコニコして、平気な顔をして

いたら、たいていはうまくいくんだ。」

 

 

 

▼強烈な屈辱感と敗北感が人を動かす

▼ワールド創業者・畑崎氏(洲本実業卒)

「学生時代は負けた。しかし、これからは実社会だ。学生時代とは違う。新しいスタート台に

立つんだ。今度こそ勝ってやる。光商会では、何が何でもやるぞ。必死の覚悟で仕事をしよう。

成功するまでは二度と島には帰らないぞ。僕は学歴では負けた。でも、仕事では勝つ」

 

 

 

▼第二次世界大戦でイギリスを勝利に導いたチャーチル

チャーチルを突き動かしてきたのは、常にコンプレックスだったのかもしれない。名門ハーロー

校から、士官学校受験に二度失敗。やっと合格したものの、父が望んでいた歩兵科ではなく騎兵科。

父は「お前のだらしない、呑気で軽率な勉強態度を証明」「ただの社会的浪費者、何百人かのパブ

リックスクール出身の失敗者の一人となり、みすぼらしくて不幸で無益な生活に転落してしまう

ことを確信している」という叱責する手紙を送っている。

それだけではない。チャーチルの長い政治活動において、何度も落選や罷免という不遇時代を

送っている。躁うつ病も患い、心臓発作を含む様々な病とも闘っている。こうした不遇の中での

コンプレックスがエネルギーとなって、その思索から小説や紀行文、ノーベル文学賞を受賞した回顧

録「第二次世界大戦」が紡ぎ出され、「地獄を進んでいるときには前進するだけだ」という強い意志

を持つ偉人チャーチルを生んだ。

 

 

 

▼トレンドを追いかけても、二番煎じに過ぎない

仕事は全勝できるものではない。全体の中で、8勝2敗なら十分。7勝3敗でOK。その負けの部分

こそが次の仕事につながるときもある。やって意味のあることなのか。そこが問題。

 

 

 

▼成功者の共通点

「私の履歴書」を読んでいると、パターンはいつも一緒だ。全く予想もしていないときに何かを始めて、

自分の努力だけでは解決しない問題にぶつかったときに、ふとキーパーソンに出会って助けられる。

そうやってどんな難局も乗り越えてしまって、いつのまにか成功者となっている。

「そのことを僕はドアが開くと言っている。ドアは自分でこじ開けるものだと思っている人が多いけれ

ど、こじ開けようとするから開かない。ドアを開けることが目的ではなく、目の前の課題を一所懸命

やっていると、いつかドアが開くことが来る」

 

 

 

▼他人と同じことをしないとはどういうことなのか?

大勢の人と同じ生活をして満員電車に乗って、会社に通って、夕方6時に自宅に帰っていては、面白いこと

と出会えるはずがない。ビジネスの世界では、日々新しいビジネスが生まれている。その中で成功する人

も、失敗する人もいるが、淘汰されていく中で、生き残って成功する企業や人物というのは、ほとんどが

ユニークなビジネスをしている。

 

 

 

▼投資の世界で大きく儲けるには、大勢の人とは反対のことをすることだ。大きな利益を得るのはたいてい

逆張りの投資家だ。事実この世界には昔から「人の行く裏に道あり花の山」という格言がある。株価が上昇し、

これまで投資に興味のなかった人が雰囲気に乗せられて株を買い始めたときがピークだと言われることが多い。

大勢が動き始めて株価が上昇していくころに、本当のプロの投資家たちはすでに売り抜けているというのが

この世界の常だ。大勢と同じことはしない。そうでなければ勝てないのが投資の世界だ。

それはビジネスの世界でも同じこと。そして、この考え方はより多くの分野で当てはまるのである。

 

 

 

▼大勢の人と違うことをする端緒として、まず何をすればいいのだろうか。最初のステップとして考えられる

のは、情報を集めて、比較してみることだ。当たり前のことだが、案外それを怠っている人が多い。この方法

が最適だ。

 

 

 

著名な経営者の1日の行動スケジュールも紹介されていて、大変興味深く読むことができました。

ただ村上春樹氏の生活スタイルは真似できないです…(汗)一流作家ならではですね。

ウォーレン・バフェットは「お酒も飲まない。稼ぐことしか興味がない」んですね。素晴らしい!

私どもの大阪駅のオフィスの窓からは、夜残業をしていると、北新地のネオン街がきらびやかに見えるのですが、

目に見えないバリアーがあるのか? (笑)ネオン街に足を向けることなく、仕事に頑張ります。

今日も社長業を楽しみましょう。

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