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守るべきものを守るには摩擦を恐れない? ~ 税務調査の現場から

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こんにちは、神戸の税理士の岩佐です。

今日はオフィスでご来客の対応と顧問先のお客様の自社株対策スキームの最終仕上げ

をしておりました。

ゴールデンウイーク明けの先週は4日連続の税務調査立会いで神戸と大阪で朝から終日

外出続きでしたので、久しぶりに平常モードの一日を過ごすことができました。

 

 

春は税務調査が多いシーズン。

そして、税理士にとって税務調査は【論争】をする場です。

 

 

中小企業の経営者から私たち税理士に対する不満の声としてよく頂戴するのが、

「調査の時に黙って座っているだけで、調査官の言いなりになっている」

「調査官に指摘された論点について、調査官と何も戦ってくれない」

というもの…

 

 

これでは会社のお金は守れませんので、お叱りを受けて当然。

私たち税理士には税務調査での毅然とした対応が求められます。

明らかに間違った経理処理については、当然ながら修正申告に応じます。

しかし、見解の相違の論点については、

【売られたケンカは必ず買う】というスタンスが必要です。

調査の現場では、税理士の【士】は武士の【士】に相当するとして、

文字通り、サムライ精神が不可欠になるのです。

 

調査は通常2日間行われ、2日目の午前中に調査官の態度が厳しくなります。

問題点を指摘してきて、暗に修正申告に応じるよう話を進めてこようとする。

これが一般的なパターン。

 

 

ここで「待ってました?」とばかりに、顧問税理士の反撃(?)が始まる。

【論争】を辞書で調べると、

「違った意見を持つ人たちだけがそれぞれ自分の説の正しさを主張して

 話し合うこと」

と書いています。

まさにこの言葉が調査の現場では当てはまるでしょう。

 

 

税理士によって調査立会いの流儀もありますし、戦術も違います。

顧問税理士としての腕の見せ所であるわけです。

 

電通の「鬼十則」には、こんなフレーズがあります。

 

「摩擦を恐れるな。摩擦は進歩の母。積極の肥料だ。

 でないと君は卑屈未練になる。」

 

 

守るべきものを守るためには、摩擦を恐れてはいけない。

ですから、主張すべき点は誰が相手でも、信念を持って

ひるむことなく訴えるべし。

 

「論争」といっても、双方仕事としてケンカしているだけ。

調査が終われば、お互い全て水に流すものです。

調査官も国家公務員の方ですから、基本は紳士でいらっしゃるのです。

必要以上に税務署を怖がる必要はありません。

 

税務調査に限らず、いかなるときも、

摩擦を恐れるあまり、「ことなかれ主義」では何も物事は好転しません。

「こと起こし主義」の改革精神が経営者には必要ですね。

 

今日も【社長業】を楽しみましょう!

 

 

 

 

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