こんにちは、神戸の税理士の岩佐です。
先日、ホテルオークラにて日本生命・神戸支社主催の講演をさせて頂きました。
先月の三菱電機主催の講演に続き、2ヶ月連続のホテルオークラ参上。
演題は「社長の打つべき緊急財務対策」。
【緊急】というフレーズを入れておりますが、社長にとっては大変悩ましい言葉。
誤解してほしくないのは、ここでいう【緊急】とは、スティーブン・コヴィー氏の
ベストセラー「七つの習慣」でいうところの第一領域ではありません。
つまり、「緊急性が高く、重要性も高い領域」ではない。
あくまで第二領域!
緊急性は低いけれども重要性の高い領域を【緊急】に実行しようという主旨です。
講演の冒頭に申し上げたのが、
『皆さんにまず自問自答してほしいのは「追われる経営」をしていませんか?』
ということ。
「とにかく私は忙しいんです。」とトップが堂々と言うのは、
「私は経営者として無能です」と公言しているのと同じこと。
つまり、時間に追われ、スケジュールに追われ、自分でコントロールできない状態
になっているわけですね。
「いつも忙しい」と走り回っている経営者は【頭脳労働】というより【肉体労働】
をしているわけです。
なぜ、社内で最も時給の高い経営者が肉体労働をするのか?
それは、頭脳労働は肉体労働の【5倍】疲れるからです。
だから安易な道を選んで、従業員でも十分できるような仕事に時間をかける。
会社にとって最も大事な「経営について深く考える」仕事に時間をかけない。
一生懸命仕事をしているように見えて、実は頭を使っていないから、ラクしている
わけです。これでは会社は成長しませんね。
偉そうなことを言っていますが、これは5~6年前のまさに私の姿…(汗)
今はしっかり反省し、経営者のやるべきことをし、従業員のやるべきことを絶対に
しないということで組織の自動化が図れていますが…(苦笑)
また、社長にしか絶対できない仕事の一つに、
▼資源の再配分 … ヒト・モノ・カネの配分を私利私欲をはさまずにできるか?
ということ。特に今回の講演では【カネの最低配分】についてお話しました。
時間やスケジュールに追われるだけでなく、カネに追われるのは最悪です。
経営に大事なのは、夢とロマンと資金繰り。
夢とロマンだけで経営できれば最高ですが、
▼現金 = 現実
▼会社経営はお金で始まり、お金で終わる
という側面があります。
「社長業 = 未来創造業」であるべきで「社長業 = 金策業」になってはいけない。
今日も社長業を楽しみましょう!