こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの
税理士法人トップ財務プロジェクトの岩佐孝彦@税理士です。

今日から8月になりましたね。

最終的に出光と昭和シェルの経営統合は、
当初の構想の合併ではなく、『親子関係』となりました。

つまり出光は昭和シェルを『株式交換』

で完全子会社化することにしました。

株式交換は株式譲渡同様、買収した側とされた側で、

親会社と子会社という上下関係が生まれます。

複数法人を所有されていて、株主構成が複雑になっている

場合でも、『株式交換』の手法を使う。

それにより、持株会社化できるケースもあります。

 

 

▼株式交換

▼吸収合併

▼分社型分割

▼分割型分割

 

 

といった手法は組織再編税制とも言われます。

将来の事業承継を見据え、ホールディングス構想を

お持ちの場合、出光のケースを是非参考にして下さい。

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出光と昭和シェルの経営統合の結果、
来年4月の新社名は『出光興産』となることに決定。

私どもでは現在、オーナー経営者の資産管理会社の
設立運営の案件が急増中。

その際に資産管理会社の社名として人気が高いのは、

『●●興産』です。

この背景には、出光興産創業者の『出光佐三』

の影響力があるかもしれません。

一昨年映画化された百田尚樹氏の作品の

『海賊と呼ばれた男』の主人公のモデルとも言われます。

 

 

実は出光興産の創業家の資産管理会社も、

『日章興産』という社名です。

『日章』とは創業家の原点です。

そうです。あの昭和28年の『日章丸事件』。

当時の日本は戦後、英国や米国の占領下で、
独自のルートで石油を自由に輸入できず、

経済発展の足かせになっていました。

また、イランも英国の影響下にありました。

そこで、出光佐三氏は、
イラン国民の貧窮と日本の経済発展を憂慮し、
敢然と立ち上がります。

極秘裏にタンカー船(日章丸)を
イランに派遣。
国際法上の抜け穴を利用する形で、
イギリス海軍から隠れる形でイランに到着。

石油を積んだ日章丸はイランを出発し、
イギリスの海上封鎖を突破。

ついに、川崎港に到着します。

しかしこの行動が『イギリスに喧嘩を売った事件』

として日本で大きく報道されます。

イギリスの石油大手は積荷の所有権を主張。

出光を東京地裁に提訴し、
日本国政府に圧力をかけてきました。

しかし、出光佐三氏は東京地裁裁判長に
こう主張します。

………………………………………………

この問題は、
国際紛争を起こしておりますが、

私としては日本国民の一人として、
俯仰天地に愧じない行動をもって
終始することをお誓いいたします。

………………………………………………

上記フレーズの中にある『俯仰天地に愧じない』

とは一体どんな意味か??

「天の神に対しても、地の神に対しても、

何ら恥ずべきところがない。」

こんな意味の言葉です。

この裁判では当時まだ中小企業だった
出光の勝訴が決定。

日本国民を大いに勇気づけたと言われます。

その後この日章丸事件が石油の自由貿易の起点に。

井上陽水の『少年時代』も凄いけど、
出光興産の『中小時代』も凄かった。

(笑)

当時の出光興産はまさに“小さな巨人”だったのです。

出光佐三氏はかつて、こうも語ったそうです。

………………………………………………

僕は「努めて難関を歩け」

ということを言ってきた。

イージーゴーイングをやって、

ここに来た人は、
ここまで難関を歩いてきた人と
一緒であるが、

この先にまだ難関がある。

その時には、もう登れない。

………………………………………………

資産防衛に無策なのは、ある意味イージーゴーイングです。

脳ミソに知恵を絞ることなく、戦略性を持つことなく、

自然体の受け身で税コストと付き合う。

こんな平坦な道を歩くのは、
経営者はある意味ラクでしょう。

顧問税理士もルーチン業務に終始すればよいだけなので、

我々もイージーゴーイングです。

しかし、これで真の資産防衛ができる??

そんなうまい話は世の中ありません。

ファミリーや組織を守るため、
努めて難関を歩いていくべし。

オーナー経営者には、そんな使命があります。

 

出光佐三氏母校の神戸大学には、
『出光佐三記念六甲台講堂』があるそうです。

このように現代においても、同氏の理念を

象徴した建造物が残っています。

出光佐三の創業理念よ、永遠に。

そんな思いを抱きながら…

出光のガソリンスタンドに
愛車の給油に行きたいと思います。

岩佐の愛車って、ベンツ? BMW?

私(岩佐)には外車に乗る甲斐性は
ありませんので、ご安心を。(笑)

今日も社長業を楽しみましょう。

 

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