こんにちは、TFPグループ代表の

税理士法人トップ財務プロジェクトの岩佐孝彦@税理士です。

 

日本の富裕層に朗報か!?

『ホンダジェット、日本でも発売』

そんなニュースが先日、飛び込んできました。

海外では富裕層に人気の小型ジェット機。

あのホンダジェットが来年、日本でも販売されるとか。

海外では、富裕層や企業が小型機を
都市間の移動手段として使っています。

 

先週は、東京・博多。

先日は、高知。

来週は、東京・埼玉。

その翌週は、東京。

その翌々週は、徳島。

その翌々々週は、岡山。

 

地域の名士とのご縁から。
そんな出張が続く私(岩佐)からすれば、是非欲しい!

「とりあえず、一機買っておこうかなぁ」

さてさて、お値段は??

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5億7700万円!? 残念!

私(岩佐)のような庶民に、
とても買える金額ではありませんでした。

富裕層の買える人が羨ましいです。

(笑)

小さな町工場から始まったホンダ。

マン島で二輪、F-1で四輪の世界を制す。

そして、ついに航空機でも世界へ。

ホンダ創業者の本田宗一郎氏は、
こんな名言を残しておられます。

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飛行機は飛び立つときより、
着地が難しい。

人生も同じだ。

……………………………………………………

ホンダジェットのエンジンは主翼上部にあり、

空気抵抗が少なく、室内は静かだとか。

ホンダの技術力は凄いですね。

「飛行機も人生も着地が難しい」

というお言葉にも深みがあります。

本田宗一郎氏のお言葉の中に出てきた、

『人生の着地』

とは、相続と言えるかもしれません。

▼人生の着地

= 人生の最期

= 相続

= 次世代へのバトンタッチ

こんなふうに、
考えることができるでしょう。

フランスには、

【相続は金銭を浄化する】

という思想があるそうです。

先代がどれだけ汚い稼ぎ方をしても、

相続によって、そのお金の汚さが消えていく。

なぜ、このような思想がフランス社会に浸透したのか?

それは、自分が汗水たらして作り出したのではない、

2代目・3代目の『お金』は、

これみよがしの成金的消費ではなく、

文学・芸術などの文化的消費の方に向けられる。

このような傾向が経験則的にわかっているからだそうです。

 

1929年にノーベル文学賞を受賞した、

『ブッデンブローク家の人々』

にも、こうした思想が表現されています。

この作品は、ドイツのブルジョワ家庭の
4代にわたる盛衰の歴史を描いた古典です。

親から子供、子供から孫へと世代が移り変わる。

それにつれて次第に、芸術や文化といったものの方が
一家の中では商売よりも有意なものとなっていく。

初代は商売を一所懸命やって、お金持ちになる。

2代目は芸術などの精神面の豊かさを重視するようになる。

3代目になると、さらにその価値観が強まって、

商売の方が衰退していく。

結果、名家は没落の道を辿る。

この作品の著者トーマス・マンも富裕な商家に生まれています。

立派な商家に生まれながらも、
その事業を発展させる方向ではなく、

自らは作家の道を志し、ノーベル文学賞の著名な作家となった。

トーマス・マンは自らの半生を作品に投影させたのかもしれません。

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現代の日本ではこのような思想は、
正直理解しがたい面があるでしょう。

しかし、戦前の大金持ちにはこんな人物がいました。

その名は、

『薩摩治郎八(さつま・じろはち)』

です。

1920年代のパリで現在の貨幣価値にして、
800億円もの大金を使い、社交界で名をはせた日本人。

彼は東京の木綿問屋の三代目。

初代の治兵衛は真面目な商売人。

東京の主要織物問屋91店の推定売上高ランキングで、

明治32年から10年間1位。

2代目は、芸術方面に理解がある父親。

このように先代と2代目が築き上げた
全財産を湯水のごとく浪費した彼は、

『東洋のロックフェラー』

『バロン薩摩』

の異名をとっていたとか。

しかし、使い続けたお金はついに底をつき、
一時は巨万の富を築いた実家の商店は、

1935年に閉鎖に追い込まれる。

古今東西『金持ち三代続かず』です。

無一文になった彼は後年、日本に帰国。

浅草に住み着いた彼はストリップ小屋の常連となり、

そこで出演していた女性と結婚後、
晩年は彼女の郷里の徳島で暮らし、最期を遂げたとか。

そんな彼の評伝を描いた、

『蕩尽王、パリをゆく』

の著者・鹿嶋茂氏はこう言いました。

……………………………………………………

潔く破産することの快楽を、
治郎八は確かに感じていたのかもしれない。

永井荷風のように、浅草に住み着き、

周囲の人たちに愛された彼の姿
を想像すると、

彼の人生は幸せなものだったのだと
僕は思う。

……………………………………………………
薩摩治郎八が現代に生きていたならば、

ホンダジェット機の1機や2機ぐらい、
余裕で買っていたことでしょう。

羨ましいです。

(笑)

薩摩治郎八に代表されるように、
戦前の大金持ちには、

現代では考えられないほどの
莫大な富を築いた人たちが多かったとか。

なぜなら、戦前の日本は相続税が安かったからです。

戦前の旧相続税の立法根拠は、
相続財産の取得という事実に着目。

それを相続による偶発所得の発生と考え、

『偶発所得課税』

という性格を有していました。

現行の相続税の立法趣旨は、

『富の再分配』

『格差是正』

というものがあります。

平成27年の相続大増税により、
この流れは鮮明になりました。

しかし、戦前は現代と違っていたのです。

当時の税率は農地を基準にしていました。

よって、商工業分野の経営者は、
相続税の負担に悩まされることは少なかった。
だから、稼いだお金が残る環境として、
現代より恵まれていました。

よって、バロン薩摩のように、
散財できるだけのお金が残っていた??

また、フランスの思想として、

『相続は金銭を浄化する』

というのも、フランスの相続税は、
日本より安い面があるのでしょう。

日本の相続税の最高税率は55%。

フランスの場合、最高税率は45%。

相続税が世界一高い国、それが日本なのです。

日本の場合、相続が起こると、
フランスの文化的消費と違い、
『納税』

という形で自動的に浄化される??

本当に恐ろしい社会システムです。

現代に生きる経営者が『金持ち三代続かず』

の壁に立ち向かう。

そのためには、相続税対策がキモになります。

中小企業庁による、

『経営者の個人資産平均像』

によれば、以下の資産がトップ3を占めます。

▼自社株(=医療法人の場合、出資持分)

▼自宅不動産

▼事業用不動産

ただすべて換金性の低いものばかりです。

自社株(医療法人の場合は出資持分)は、
上場企業の株式のように市場に流通していない。

自宅にせよ、事業用にせよ、
不動産も上場株式に比べれば、換金性に時間を要する。

したがって、トップ3の資産に対し、
あらかじめ手を打っておくべきなのです。

 

そうすれば、経営者はお金の悩みから解放されます。

よって、本田宗一郎氏が語った以下の境地
に少しでも近づけるかもしれません。

……………………………………………………

人間死ぬときは、
金も名誉も関係ないはずだ。

死ぬまで金に執着したり、
金の力に頼らなきゃ何もできない人間は、
不幸だと思う。

別に金持ちになりたくて、
働いていたわけではない。

仕事が面白くて仕方がなかったんだ。

遊びたいために一生懸命に働いた結果、
会社の連中もついてきて、

今日まで発展してきたんだ。

……………………………………………………

ホンダジェットには創業者の魂が宿っているはずです。

日本での販売を祝し、
本田宗一郎氏のお言葉をかみしめたいと思います。

今日も社長業を営の舵取りを楽しみましょう。

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