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44歳のイチロー選手と94歳の伊藤雅俊氏

こんにちは、大阪駅前の税理士法人トップ財務プロジェクトの

岩佐孝彦@税理士です。

イチロー選手に関する、GW期間中の衝撃のニュース。

今シーズンは試合出場なし。

会長付特別補佐として、マリナーズとの終身契約。

これで、日本球界復帰の可能性は消滅。

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この報道を見たとき、私は哀愁を漂わせながら、

愛犬イチローとウォーキングに出かけました。

(笑)

しかし、引退ではないとのこと。

来年3月の東京ドームで行われる大リーグ開幕戦。

この試合が『男の花道』となる??

今から照準を合わせ、来年3月の開幕戦から逆算し、
自己調整に臨む。

そして、本番では華々しい活躍で日本ファンを魅了する。

そんな結末が待っているのでは??

個人的に楽しみにしています。

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イチロー選手の記者会見を見ていて印象に残ったセリフは、

『フォア・ザ・チーム』

の精神を強調していたこと。

44歳を迎えた今、彼の内面はとても成長したと感じました。

彼はずっと “孤高の天才” と言われていました。

ただ会長付特別補佐の就任会見で、彼はこう言いました。

「大好きなチーム、大好きなチームメイト。

そのチームがこの形を望んでいるのであれば、

喜んで受けたということ。」

今シーズンは選手としてプレーせず、チームに同行し、

チームメイトや首脳陣をサポートする役割を担うとか。

 

 

中国古典の『韓非子』。この中で以下の一節があります。

……………………………………………………

自分の能力のみで仕事をするのは『下君』。

配下に人材を集め、
知恵を借りて仕事をするのは『上君』。

……………………………………………………

イチロー選手は今まで個のプレイヤーとして、
チームを勝利に導いてきました。

しかし近年、選手としての衰えは隠せません。

三振率も急激に上がりました。

全盛期のイチロー選手からは考えられないことです。

ただ選手としては衰えても…

一人の人間として、大きな進化を遂げようとしています。

フロントの人間として、チームの勝利に貢献する役割を担います。

メジャーリーグの世界で、彼は下君から上君へ進化するのです。

新境地に至ったイチローにこれからも大いに期待しています。

愛犬イチローとともに…(笑)

 

 

イチロー選手のような『フォア・ザ・チーム』の精神を持つ。

そんな経営者を応援するメニューが今年度の助成金には満載です。

例えば、

▼教育訓練休暇付与コース 最大36万円

(人材開発支援助成金)

があります。

これは社員が教育研修を受けるために有給休暇を与える制度

を導入し、実施した場合に受給できる助成金です。

具体的には、以下が主な要件となります。

▼社外研修を受けること

▼3年間に5日以上の有給教育訓練制度を
導入する旨を就業規則に明記

▼本制度導入後1年間に1人以上に対し、
当該休暇を与えること

etc.

 

 

今回のイチロー選手の措置と同じです。

イチロー選手も今シーズンは、キャンプでトレーニングを

積めませんでした。

3月上旬まで、全くオファーがなかったからです。

また、入団直後のオープン戦でも頭部死球による欠場あり。

明らかに今シーズンは、調整不足のまま試合に臨んでいたのです。

よって、来年3月の日本での開幕戦へ万全のコンディション

で出場する。

そのための再調整の措置として、マリナーズ球団から有給休暇

を付与された。これが今回の実態とも言われています。

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同様に、あなたの会社でも、
社員が会社を離れ、自己成長の場に身を置く。

それを応援するために、有給休暇を与える制度を設計するのです。

 

 

イトーヨーカ堂やセブン・イレブン創業者の伊藤雅俊氏。

御年94歳を迎えられた人生観が綴られた著書、

『遺す言葉』にはこんな記述があります。

……………………………………………………

「お客様は来て下さらないもの」

「お取引先は売って下さらないもの」

「銀行は貸して下さらないもの」

これが私の商売の実感です。

しかし、お客様に誠心誠意を尽くして、
認めて頂ければ、

何の後ろ盾がなくても、
食べていけるのです。

母と兄が身をもって示してくれたのは、
商売の厳しさと同時に、

商売の素晴らしさであり、
商売のありがたさでした。

商業の魅力は、自由であることです。

何ものにも縛られない自由であること。

それは、

「いつ潰れるかもわからない」

という恐怖との緊張関係にあります。

その代わり、
努力すれば発展できるということ
でもあります。

私は生来、人に縛られるのも、
嫌いな人間です。

自分が考えることは、
社員もそう考えるだろうと思い、

社員を必要以上に会社に縛り付けて、

会社に依存しなければ生きていけない
会社人間にならないように、

卑屈にならず、
誇りを持って生きられるように
心がけてきたつもりです。

……………………………………………………

この著書を拝読し、感動しました。
社員に『自由』を与え、誇りをもって生きられるようにする。

まさに『教育訓練休暇付与コース(人材開発支援助成金)』

は伊藤雅俊氏の精神に相通じます。

 

 

太平洋戦争末期の東京大空襲。

白髭橋を渡った人は助かり、吾妻橋を渡った人は火に巻かれた。

隅田川を超えて逃げる時、渡った橋で生死が分かれた。

父は道楽者で浮気が絶えず、商売は母に任せきり。

夫婦喧嘩が絶えない日々。そんな時、母は便所に籠城する。

それでも、お客様が来れば、涙を拭って笑顔で対応。

商売の鬼だった母。

そして、異父兄の譲氏を人生の師を仰ぐ。

真面目で働き者だったとか。

壮絶な幼少期から体得した商人魂として、
伊藤氏は同書でこうも述べています。

……………………………………………………

大切なのは、お客様から出発し、
商品、マネジメントに至る商売の基本が
きちんとできているかどうかです。

経営者も従業員も、
会社は潰れるものだということが
身体に染み込んでわかっていた、

何もなかった時代の緊張感と真剣さを
持ち続けて、

日々の仕事ができているかどうかだと
思います。

……………………………………………………

ずしりと重みを感じるお言葉です。

ただ時代は変わりました。

いつ潰れるかわからない会社では、

優秀な人材は確保できない今日…(汗)

ただこの精神を爪の垢を煎じて、

飲ませて頂きたいと思います。

『遺す言葉』は名著です。

タイトル通り、

御年94歳の伊藤氏の最後のご著書になるかもしれません。

経営者の皆様におきましては、是非お読み下さい。

今日も社長業を楽しみましょう。

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